谷崎潤一郎の小説を
本作では脚本家志望の河合譲治が寂れたバーでナオミと名乗る女性と出会い、創作と恋人との間でもがき苦しむさまが描かれる。小説「痴人の愛」を映画化するため脚本の執筆を試みる譲治を大西、ナオミを奈月が演じた。
さらにキャストとして
大西は「移ろいが激しい世の中で、原作が書かれてから100年の年月を経ても変わらない何かを探りながら撮影していたような気がします」と、奈月は「ナオミに対してみなさま色んな解釈をお持ちだと思いますが、素直で執着を持たない自由な彼女の生き方に現代を頑固に生きていた私自身はとても支えられていました」とコメント。そして井土は「撮影が始まると、被写体としての奈月セナの存在感は抜群で、ナオミというヒロインを見事に体現していました。映画がクランクアップし、彼女と会うこともなくなった今、僕は思うのです。彼女は現実には存在せず、夢の中やスクリーンの中だけに生息するマボロシだったのではないかと」とつづった。
「痴人の愛」は、東京の池袋シネマ・ロサほか全国で順次公開。
※「痴人の愛」はR15+指定作品
映画「痴人の愛」予告編
大西信満 コメント
移ろいが激しい世の中で、原作が書かれてから100年の年月を経ても変わらない何かを探りながら撮影していたような気がします。
当時とはまた違う現代の窮屈さの中、無意識に身に纏った枷のようなものを嫌というほど感じながら、自分自身を解き放つ作業でした。
どうかこの作品が一人でも多くの方に届きますように。
奈月セナ コメント
最初にお話を頂いた時は沢山の原作ファンがいるこの作品の世界観を守りながら
ナオミをどう表現したらよいのか考え、監督とご相談させていただきながら令和版ナオミを演じさせて頂きました。
ナオミに対してみなさま色んな解釈をお持ちだと思いますが、素直で執着を持たない自由な彼女の生き方に現代を頑固に生きていた私自身はとても支えられていました。
役を演じることの醍醐味を初めて感じた作品でもあります。
どうか皆様には譲治さんとナオミの関係を覗いてそして見守って頂けると幸いです。
井土紀州 コメント
「痴人の愛」を映画化するという話が持ち上がって以来、ずっと僕の心をとらえて離さなかった問題。
それは、ナオミという女がどんな姿をしているのかということでした。
脚本家とシナリオを作りながらも、そのことを考えると悶々とした気持ちになる毎日。
ところが、奈月セナが目の前に現れると、僕の煩悶は一瞬にして吹き飛びました。
たぐいまれな容姿に艶のある声、そして謎めいた雰囲気。
彼女は目の前にいるはずなのに、本当は存在しない夢の女のようでした。
撮影が始まると、被写体としての奈月セナの存在感は抜群で、ナオミというヒロインを見事に体現していました。
映画がクランクアップし、彼女と会うこともなくなった今、僕は思うのです。
彼女は現実には存在せず、夢の中やスクリーンの中だけに生息するマボロシだったのではないかと。
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井土紀州が新たに映画化した「痴人の愛」予告解禁、大西信満・奈月セナのコメントも https://t.co/osM9oy0HzU
谷崎潤一郎の小説を井土紀州が新たに映画化した「痴人の愛」の公開日が11月29日に決定。