映画団体CINEMA DoDuk(シネマ ドドゥク)の第1回上映企画「パーティー前夜」が、7月27日に東京・Space & Cafe ポレポレ坐で開催される。
この企画では、社会と闘う若者たちを映したドキュメンタリーを上映。インディー音楽家たちと立ち退きを迫られる食堂の夫婦が強制撤去に抗う共闘を記録した韓国の「パーティー51」、初の極右政権成立に揺れるブラジルで学校占拠という抗議運動に身を投じた高校生たちの姿を捉えた「
なお、上映の知らせを聞いた「パーティー51」の監督チョン・ヨンテクは「思いがけないプレゼントをもらった気分でした。主催者側から、『自分の音楽のために抵抗することが社会の矛盾への抵抗につながる、ということに興味を持った』という話を聞いて、さらに嬉しく思いました」「日韓の社会運動、そして音楽家たちの連帯が、これからも続いていくことを願っています」とコメントを寄せた。
CINEMA DoDukは、今回の2作品について「『迷惑をかけるな』と言われようが歌い踊りつづけ、決して騒ぐことをやめない人々の姿がそこにはたしかに映し出されている。社会の暴力に対し、人々は勝利の祝宴が催される未来を熱望しながら、祭りを行うかのように音楽を武器に闘っている。生きる選択をしたことは素晴らしいと心から言い切るため、時に繊細に、時に野蛮に自らの姿を社会に晒し出す」とつづっている。
CINEMA DoDuk 第1回企画 特集「パーティー前夜」
2024年7月27日(土)東京都 Space & Cafe ポレポレ坐
開場 17:00
17:30~19:11「パーティー51」
19:20~20:53「これは君の闘争だ」
21:00~21:30 高島鈴、CINEMA DoDukスタッフによるトーク
料金:2000円+ドリンク代500円
※一日通し券のみ
※定員80名、Googleフォームでの事前予約優先
チョン・ヨンテク コメント
今年は「パーティー51」公開10周年です。
CINEMA DoDukの「パーティー51」上映の報せを聞いて、思いがけないプレゼントをもらった気分でした。主催者側から、「自分の音楽のために抵抗することが社会の矛盾への抵抗につながる、ということに興味を持った」という話を聞いて、さらに嬉しく思いました。今も、トゥリバン食堂で活動した音楽家たちが社会のあちこちで、音楽によって連帯しています。トゥリバンに来て連帯してくれた日本の音楽家や活動家たちと、現地の音楽家や活動家たちは、互いに多くの影響を与え合っています。日韓の社会運動、そして音楽家たちの連帯が、これからも続いていくことを願っています。
CINEMA DoDuk ステートメント
上映に先がけて
文科省前の掲示板に【FREE GAZA】の文字をグラフィティしたことにより1人のアーティストが不当逮捕された。
この件に対してネット上で「迷惑をかけるな」という言葉が多く投げられた。この価値規範に縛られているのは右派だけではない。私が大学生の頃に参加したデモでは夜中になると「近隣の住民の迷惑にならないようにみなさん今日は帰りましょう」とSEALDsが呼びかけていた。また現在でも「迷惑をかけないデモ」を強調するリベラルは少なくない。人々がなぜそこまで迷惑を恐れるのか。それは迷惑の先にこそ変化があると知っているからではないだろうか。
今回上映する作品はそれぞれ韓国とブラジルで行われた、若者たちによる闘いを記録した2作品だ。「迷惑をかけるな」と言われようが歌い踊りつづけ、決して騒ぐことをやめない人々の姿がそこにはたしかに映し出されている。社会の暴力に対し、人々は勝利の祝宴が催される未来を熱望しながら、祭りを行うかのように音楽を武器に闘っている。生きる選択をしたことは素晴らしいと心から言い切るため、時に繊細に、時に野蛮に自らの姿を社会に晒し出す。
わたしたちCINEMA DoDukは観客、そして私たち自身が社会に堂々と迷惑をかけることを実現するためにアジテートを行う。この上映会は目的ではない。これから私たちが催すべき、迷惑なパーティーのための準備過程だ。優等生たちと敗北のノスタルジーを肴に飲むのはもう飽きた。派手に騒いで勝利の祝宴を。
イシカワタイチ @Tai_Chi_Ish
CINEMA DoDuk
第一回企画
「パーティー前夜」
映画ナタリーにも
取り上げていただきました〜
次の土曜日ですよ!!
▼ぜひご予約を
https://t.co/KWq9pmvDoT https://t.co/leXE5Shg81