アニメーション映画「
本作は、人が“色”として見えるトツ子が、美しい色を放つきみ、音楽好きのルイとバンドを組んで、心を通わせていくさまを描く青春物語。「たまこラブストーリー」「リズと青い鳥」などで山田と組んだ吉田玲子がオリジナル脚本を手がけた。
7月7日の七夕が近いことから、イベントでは願い事を短冊型フリップに書いて発表するコーナーが行われ、山田は「ひとやまあてたい」と掲げる。「皆さんよりも年を重ねてしまったので、こういうことを考えるようになってしまった……」と苦笑する山田だったが、やす子は「この世界は数字が大事ですからねー」と賛同した。また鈴川はトツ子さながらに「バンドを組みたい!!」と回答。司会者の「高石さん、木戸さんと組むことも……?」という提案に、鈴川が「いいですか!?」と前のめりになると、登壇者たちは「実写化だ!」と盛り上がった。
本作は6月開催の第26回上海国際映画祭にて、日本作品としては5年ぶりの金爵賞アニメーション最優秀作品賞を受賞。アヌシー国際アニメーション映画祭2024の長編コンペティション部門にも出品された。山田はトロフィーを受け取った際の気持ちを「(物理的にも)重かったですし、みんなで獲った賞なので、その気持ちがグッと重みになってすごくうれしかったです」としみじみ振り返る。アヌシーではサイン会も行われ、300人を超えるファンが長蛇の列を作るほどの大盛況に。山田は「(音楽のシーンで)手拍子をしたり、リラックスして観ていただけたんだなと思います」と笑みを浮かべた。
声優に初挑戦した鈴川、高石、木戸、やす子は、本編で注目してほしいポイントをそれぞれ話していく。鈴川は「集大成となるライブシーンは、牛尾憲輔さんの音楽と山田監督の美しい色がグッと詰まって、観るだけで感情があふれ出てしまうような魅力があります!」とアピール。高石は「(きみの感情が)見え隠れする瞬間があって、その絵の表現がすごくキラキラしてて美しいんです。人がキュンとしたり恥ずかしくなった瞬間を絵に描くとこんなに美しいんだと思いました。感情があふれたり高ぶったりするシーンに注目してほしいです」と伝える。
木戸は初号試写で鑑賞した際のことを「始まった途端に会場ごと包み込むような『きみの色』の世界観に染まったような気持ちになりました」と振り返り、「ルイは物静かな男の子なんですが、2人と出会って音楽をやっているうちに無邪気な少年になるところに注目してください」とほほえむ。やす子は山田の代表作の1つ「けいおん!」をきっかけにギターを始めるほど、同シリーズのファンだったそうで「本当に好きだからこそ、自分のようなぺーぺーの芸人がこんな偉大な作品に入っていいのかと。でもアフレコのときに優しく『自由にやって』と言ってくださって感謝でいっぱいです!」と恐縮。本作については「思春期の人が観たらぶっ刺さるし、大人もめちゃめちゃ共感できる」と絶賛した。
「けいおん!」の琴吹紬役で知られる寿は「山田監督の作品に出会わせてもらったのが15年前ぐらい。いつもキャラクターたちのことを愛していて、『こういうところがかわいいんだよ!』とこんなに素直に伝えられる人っているんだと感動したのが最初でした」と回想。山田は寿に対して「15年前はまだ制服を着てらっしゃって。かわいいし美しいし、しっかりしているし、すべてを兼ね備えた人だなと、お話しするたびに緊張していたんです。今では先輩やお姉さんの役が多くなって、勝手に親戚のおじちゃんみたいな気持ちになってます(笑)」と印象の変化を語った。
「きみの色」は8月30日より全国ロードショー。
※高石あかりの高は、はしごだかが正式表記
アニメーション映画「きみの色」本予告
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