第36回東京国際映画祭でワールドプレミア上映された本作の主人公は、中国茶・龍井茶の生産地として有名な西湖のほとりに暮らす母子。あるきっかけでマルチ商法の地獄に落ちていく母・タイホア(苔花)をドラマ「清越坊の女たち~当家主母~」のジアン・チンチン(蔣勤勤)が演じ、母を救うため一線を超える息子・ムーリエン(目蓮)にドラマ「星漢燦爛<せいかんさんらん>」のウー・レイが扮した。
前作「春江水暖~しゅんこうすいだん」に続き「山水画の世界をさらに映画で極めたい」と、自ら名付けた「山水映画」の新しい表現に挑戦しているグー・シャオガン。日本版ビジュアルは、そんな彼の意図を強く反映させたものとなっている。違法ビジネスの地獄に焦点を当てた中国版ビジュアルとは異なり、上部には木漏れ日を頬に受け目を閉じるムーリエン、下部には怪しげな洗脳が行われる世界がデザインされた。
なおこのたび公開されるバージョンには、チェン・リー(陳粒)による主題歌が追加されている。
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