石川泰地の監督作2本が1週間限定上映 石井裕也、石川慶、山川直人からコメント到着

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ぴあフィルムフェスティバルのコンペティション部門・PFFアワードで2年連続の入選を果たした石川泰地が監督を務めた2作品の特集上映「一部屋、二人、三次元のその先」が5月3日から9日まで東京・テアトル新宿で実施されることがわかった。

特集上映「一部屋、二人、三次元のその先」ポスタービジュアル

特集上映「一部屋、二人、三次元のその先」ポスタービジュアル

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「じゃ、また。」場面写真

「じゃ、また。」場面写真[拡大]

早稲田大学在籍時に、映画監督の是枝裕和や映画研究者・土田環のもとで映画制作を学び、短編映画の企画が第2回講談社シネマクリエイターズラボの優秀賞を受賞した石川。今回の特集上映では、PFFアワード2023の映画ファン賞(ぴあニスト賞)を獲得した中編「じゃ、また。」と、PFFアワード2021に入選した「巨人の惑星」がラインナップされた。

「じゃ、また。」場面写真

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両作品の撮影の大部分はアパートの一室で行われ、石川と国本太周のみがメインキャストとして参加。「じゃ、また。」では、自室に引きこもる男とかつての映画仲間が織りなす珍妙な時間旅行が描かれる。「巨人の惑星」は、夜の東京に出現する巨人の幻影に取り憑かれた友人と、彼に翻弄される男の運命を追う物語だ。YouTubeでは2作品の予告編が公開されている。

「巨人の惑星」場面写真

「巨人の惑星」場面写真[拡大]

「巨人の惑星」場面写真

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あわせて映画監督3名からコメントが到着。石井裕也は「某有名俳優が『じゃ、また。』を観て『俺もこの作品に出たい』と言っていたが、石川監督が作るあの『部屋』には簡単に入れない。誰にも真似できない会話劇」と、石川慶は「なんだろう、作りも題材もすごく“自主映画”なんだけど、最後とんでもなくダイナミックに“大きな映画”に様変わりするんですよ。規格外の新人の登場に、同じ石川監督として戦々恐々としております」とつづった。そして山川直人は「最小限の素材で最大の面白さ。これが石川泰地監督作品の特質だ。しかも謎なのに魅力的、これは現実か幻想か、そして真面目なのかハッタリなのか…。頭の中で想像が渦を巻く。これこそたぐいまれにして至上最高の映画体験だ!」と評している。

映画「じゃ、また。」予告編

映画「巨人の惑星」予告編

石川泰地 コメント

石川泰地

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カメラという言葉は、ラテン語で「暗い部屋」という意味の“camera obscura”から来ているそうですね。今回上映される二つの短い映画はどちらも、ある男が暮らす部屋を、もう一人の男が訪ね、二人の間で反射した言葉が窓ガラスを抜けて、部屋の外に虚像を作り出す、みたいな話です。一人、自室で煮詰めた二つのアイデアが、近しい友人たちの多大なる献身を得て、それぞれの像を結びました。この、たいへん小さな映画が、映画館という「暗い部屋」で上映されることで、大きな映画となることにワクワクしています。

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(c)Ishikawa Taichi

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おおとも ひさし @tekuriha

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