松田龍平の主演作「舟を編む」が特別上映、石井裕也「特別な映画になった」

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2013年4月に公開された映画「舟を編む」の期間限定特別上映が全国の劇場で開催中。同作の舞台挨拶が3月1日に東京・109シネマズプレミアム新宿で開催され、主演を務めた松田龍平と監督の石井裕也が登壇した。

映画「舟を編む」期間限定特別上映の初日舞台挨拶より、左から松田龍平、石井裕也。

映画「舟を編む」期間限定特別上映の初日舞台挨拶より、左から松田龍平、石井裕也。

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三浦しをんの同名小説をもとにした「舟を編む」では、出版社勤務の主人公・馬締光也が言葉に対する天才的なセンスを見出されて辞書編集部へ異動し、新たな辞書「大渡海(だいとかい)」作りに没頭するさまが描かれた。松田が馬締、宮崎あおいが馬締にとって運命の女性である林香具矢を演じた。

松田龍平

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ステージに上がった松田は「初めて観たという方はいらっしゃるんですか?」と観客に問いかけ、ちらほらと手が挙げるのを見て「ほとんどの方が一度ご覧になっているんですね。10周年ということで、こういう機会を設けていただいてありがとうございます」と続ける。石井は「公開から10年以上経つ作品なのに、先ほど『初日おめでとうございます』と言っていただいて。なかなかこういう機会もないもので、不思議な感情でもありますし、すごくうれしいことでもあります」と心境を伝えた。

1983年生まれの2人は「舟を編む」撮影時はともに29歳。松田は「この作品が面白くなかったらもう俺は役者として終わりだな、くらいの気持ちは当時あった気がします」と懐かしみ、石井は「大きめの商業映画で、20代の監督と20代の主演がやるなんてないですからね。だから特別な映画になったし、名刺代わりの1本になったなと思います」としみじみと話す。

石井裕也

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同作はフィルム撮影が行われ、109シネマズプレミアム新宿を含む一部の劇場では35mmフィルムでスクリーンにかけられた。石井は「この作品は、言葉の1つひとつをアナログなやり方で辞書を作っていく人たちの話なので、(撮影監督の)藤澤順一さんが『辞書を作る人たちと同じように、こちらもアナログの手法で撮影しなくてはダメだ』と言ってくださって、わりとすんなりフィルムで撮影することが決まりました。フィルム上映してこそ『舟を編む』ではないかと思っています」と思い入れたっぷりに語った。

なおドラマ「舟を編む ~私、辞書つくります~」は、NHK BS、NHK BSプレミアム4Kで毎週日曜22時から放送中。池田エライザと野田洋次郎(RADWIMPS)がメインキャストを務めた。

※宮崎あおいの崎は立つ崎(たつさき)が正式表記

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(c)2013「舟を編む」製作委員会

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tAk @mifu75

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