金子隼也と野村康太がダブル主演を務めたBLドラマ「パーフェクトプロポーズ」のBlu-ray / DVDが7月3日(水)に発売される。鶴亀まよの同名マンガを実写化した本作は、幼い頃将来を誓い合った渡浩国と深谷甲斐の再会から始まるラブストーリー。金子がパワハラ上司にプレッシャーをかけられ、眠れない毎日を送る浩国、野村がひょんなことから彼と同居することになった家事能力抜群のクールな歳下男子・甲斐を演じた。
映画ナタリーではBlu-ray / DVDの発売を記念して、金子と野村にインタビューを実施。お互いのかわいいと思うところや、“結ばれたあと”を描く特典映像の見どころ、撮影を通して俳優として得たものなどを語ってもらった。
取材・文 / 小林千絵撮影 / 梁瀬玉実
ドラマ「パーフェクトプロポーズ」予告編公開中
すごく居心地のいい関係を2人で作れた(金子)
──共演前のお互いの印象はどのようなものでしたか? またその印象は共演して変化しましたか?
金子隼也 野村くんは身長が高くてスタイルもよくて。「好青年」という言葉が似合う人だなと思いました。さらに、撮影を通してすごく人懐っこい人だということも知って、好青年でありかわいさもあるなんて無敵だなと思いました。
野村康太 ありがとうございます(笑)。隼也くんは共演前と共演後でガラッと印象が変わりました。最初は物静かで、あまりしゃべらない方なのかなと思っていたのですが、本読みやリハーサルなど現場を重ねているうちに、お茶目でかわいらしくて明るい部分がたくさん見えました。
──お互いのお芝居や現場の居方で印象的だったものがあれば教えてください。
金子 常日頃、2人とも特に気遣いすることもなく自然体でいられたんです。年齢は4つ離れていますけど、年齢差をあまり感じなくて、すごく居心地のいい関係を2人で作れていたのかなと思います。
野村 オープニングの撮影では「2人でアドリブで話していて。そこを撮るから」っていうシーンがあって。そこで隼也くんがすごく助けてくれたことが印象的です。僕が全然できなかったので、隼也くんが率先してアドリブをしてくれて。
金子 自由に話をする場面だったので、順番に話題を振っていこうとなっていたんですが、「何話したらいいんだろう」ってもごもごしてたから……(笑)。それもかわいかったです。
──アドリブシーンに限らず、お二人でお芝居について話し合ったことはあったのでしょうか?
金子 それが、全然なかったんですよ。
野村 その場その場でそれぞれが感じたことを大切にするという感じでしたよね。
金子 うん。事前に話し合いすぎて段取りっぽくなってしまうのもよくないですし、そもそもお互い自分のことで精いっぱいだったからというのもあるんですけど(笑)。それが逆によかったのかなと、今振り返ると思います。
──お二人は今作が初共演でしたが、信頼関係はどのように築いていったのでしょうか?
金子 浩国の家の撮影ではずっと1LDKの部屋にいたので、セットチェンジの合間にたわいもない話をしたりしていて。そういった中で徐々に築かれたのかなと思います。
野村 あと2人ともサウナが好きなんです。同じ趣味があることを知って、そこで盛り上がったのも大きかったのかも。
金子 確かに! でもまだサウナには一緒に行けていないよね。
野村 行けてないですね。
金子 髪色の問題もあってなかなかタイミングが合わなくて。いつか行かないとね。
野村 はい!
僕は隼也くんが見せる無邪気な笑顔が好き(野村)
──お互いのかわいいと思うところ、ちょっと憎たらしいと思うところを教えてください。
野村 えー!?(笑)
金子 撮影中に椅子を2つ用意していただいていたのですが、野村くんは椅子があるのに、僕のひざの上に座ってきたんです。それはかわいいなと思いました。憎たらしいところは……身長もあって顔も小さくてかっこいいうえに、ちゃんと筋肉もついていて、ちょっと完璧すぎるなっていう。
野村 ははは(笑)。
金子 憎たらしいというか、うらやましいなといつも思っていました。
野村 僕は隼也くんが見せる無邪気な笑顔が好きで。劇中もそうですけど、休憩中にもかわいらしい笑顔をされていました。憎たらしいところは……どこだろう?
金子 難しいよね。
野村 難しい! でもうらやましいところで言うと、家事が抜群なところ。料理もできて、掃除も好きなんですよね?
金子 うん。
野村 僕はどちらかというと、そういうことは苦手なので、うらやましいなと思います。
──役柄とは逆なんですね。
野村 はい。甲斐は料理が得意ですが、僕自身は料理をあまりしたことがなくて。現場では、どうやったら普段から料理を作っているように見えるのかということを相談しながら撮りました。
──金子さんは、仕事でパワハラ上司にプレッシャーをかけられ眠れない毎日を送る渡浩国を、野村さんは家事能力抜群のクールな歳下男子・深谷甲斐を演じました。それぞれご自身の役をどのような役だと捉え、どのように演じたのか、教えてください。
金子 浩国は、上司にプレッシャーをかけられながらも忍耐強く仕事を続けている精神力の強さがあります。でも家に帰ると、家事にまったく手が回っていなかったりする。そこにギャップを感じました。ただ同僚に対しても、甲斐に対しても、優しさであふれている。浩国の中にある繊細な心情の変化をしっかり捉えられるように、気を付けながら演じました。
野村 甲斐はクールで淡々としていて感情をあまり表に出さない。僕はわりと感情がすぐに顔に出ちゃうし、クールというよりはほんわかした性格だと思っているので、自分とは違うところがたくさんあるなという印象でした。でもクールな中に優しさや甲斐なりの思いやりを感じたので、演じるときには心の底にしっかり優しさや温かさを持つように意識しました。
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オフの野村くんは、温かいものをまとっていた(金子)