第96回アカデミー賞の脚本賞を「
「ソルフェリーノの戦い」で知られるトリエが監督も務めた本作は、人里離れた雪山の山荘で男が転落死した事件を軸に、夫婦の秘密や嘘が暴かれていくヒューマンサスペンス。当初は事故と思われたが、次第にベストセラー作家である妻サンドラに殺人容疑が向けられる。現場に居合わせたのは、視覚障害のある11歳の息子だけ。事件の真相に迫ると、登場人物の数だけ真実が現れる。「関心領域」のザンドラ・ヒュラーがサンドラ役で主演した。
トリエとヒュラーのタッグは、第72回カンヌ国際映画祭に出品された「愛欲のセラピー」以来2度目。俳優・監督としても活躍するフランス・パリ出身のアラリは、監督作に「汚れたダイヤモンド」や遠藤雄弥、津田寛治らが出演した「ONODA 一万夜を越えて」などがあり、トリエとは実生活におけるパートナーでもある。「落下の解剖学」は第76回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールに輝いたほか、第81回ゴールデングローブ賞でも脚本賞を獲得。オスカーでは、トリエとアラリともに初ノミネートでの受賞となった。
作品賞、主演女優賞、監督賞、編集賞を含む計5部門でノミネートされた「落下の解剖学」は全国で公開中。映画ナタリーでは引き続きアカデミー賞の受賞結果を速報でレポートする。
第96回アカデミー賞 脚本賞
★「落下の解剖学」(アルチュール・アラリ、ジュスティーヌ・トリエ)
「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」(デヴィッド・ヘミングソン)
「マエストロ:その音楽と愛と」(ブラッドリー・クーパー、ジョシュ・シンガー)
「May December(原題)」(サミー・バーチ、アレックス・メヒャニク)
「パスト ライブス/再会」(セリーヌ・ソン)
※★印が受賞者
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たいじ[中村太二] @callmetaiji
やっぱきたか「落下の解剖学」。
しかし、田舎では上映されない😭
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