「舟を編む」池田エライザが「役と一緒に転ぼう」野田洋次郎は“5秒で辞書引き”を回想

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ドラマ「舟を編む ~私、辞書つくります~」の会見が2月5日に東京・NHK放送センターで行われ、キャストの池田エライザ野田洋次郎RADWIMPS)が参加した。

ドラマ「舟を編む ~私、辞書つくります~」会見に参加した池田エライザ(左)、野田洋次郎(右)。

ドラマ「舟を編む ~私、辞書つくります~」会見に参加した池田エライザ(左)、野田洋次郎(右)。

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三浦しをんの小説をもとにした本作は、辞書「大渡海」を完成させるため奮闘する編集部員たちの物語。原作の主人公・馬締光也ではなく、ファッション誌編集部から辞書編集部に異動してきた岸辺みどりの視点で描かれる。みどりを池田、馬締を野田が演じた。

ドラマ「舟を編む ~私、辞書つくります~」会見の様子。奥から高明希、池田エライザ、野田洋次郎、塚本連平。

ドラマ「舟を編む ~私、辞書つくります~」会見の様子。奥から高明希、池田エライザ、野田洋次郎、塚本連平。[拡大]

制作統括の高明希は「10年ほど前、三浦先生に『みどりのドラマを作りたい』とお話ししたことが始まりです」「いろんな人たちとの出会いで、私の想定をはるかに超えた面白いものができあがりました」と胸を張り、演出担当の塚本連平は「台本の読み合わせをした時点で本当によくて、“キャラクターがいる”と安心しました」「通常のドラマに比べてセリフが2.5倍くらいあるので、最初の頃はお二人とも大変だったと思います。必死にやっていただいて、とてもいいものができました」と続けた。

池田エライザ

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野田洋次郎

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会見の前日、2月4日に撮影は終了。池田は「実はおうちに帰ったあとに泣いてしまって、目が腫れています(笑)。終わってほしくないと毎日願った大好きな現場でした」と回想し、野田は「4年ぶりくらいのお芝居の仕事です。今までいろんな脚本に出会ってきましたが、こんなに面白い脚本があるんだと衝撃的でした。どんな形であれ、この作品の一部になりたいと強く思いました」と語る。

ドラマ「舟を編む ~私、辞書つくります~」会見の様子。

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みどりのキャラクターについて池田は「すごく感情の幅が広くて豊かな子だと思います。いろんな気持ちを持っているけど、それが何かを自分では把握できていないのかもしれない」と説明し「私も自分の気持ちに一番近い言葉を探して辞書を引いてみることがあります。みどりちゃんと一緒に学ばせてもらいました。演じるにあたって、この子と一緒にとことん転ぼうと考えたんです。転んで、折れて、学んで立ち上がっていきたいと思いました」と述懐。一方、野田は馬締に関して「普段言葉を紡ぐ者として、馬締の言葉はまったく他人事に思えませんでした。どうやったら言葉が届くのか毎日考えながら歌詞を書いて、自分だけの言葉をどうしたら獲得できるんだろうと20年やってきました。馬締の言葉は自分の分身のように思えたんです」と共感した様子を見せる。

「舟を編む ~私、辞書つくります~」第1話の場面写真。左から馬締光也、岸辺みどり。

「舟を編む ~私、辞書つくります~」第1話の場面写真。左から馬締光也、岸辺みどり。[拡大]

「舟を編む ~私、辞書つくります~」人物相関図

「舟を編む ~私、辞書つくります~」人物相関図[拡大]

また、第1話の感想を聞かれた池田は「面白くて繰り返し観ました。一瞬でキャラクターたちに興味が湧くような描き方で、辞書編集部のみんなが勢ぞろいするシーンでは『これはすごく面白いドラマなんじゃないか』『この編集部はずっと愛されるぞ』と感じたんです。第1話だけだとみどりちゃんが(視聴者に)嫌われちゃわないかな? 2話まで観てもらえたら……などといろいろ考えたんですが、セリフには私が込められるだけ気持ちを込めたので、観た方の判断に委ねようと」とコメント。塚本が「同じ場所(シーン)で20ページ分もしゃべって大丈夫かなと思ったんですが、みんなが生き生きと演じてくれて、きっと大丈夫だろうと思いました」と述べると、野田は「ドラマ撮影はこういうもの(1シーンで20ページ)なのかなと思っていたら、共演者の方々がこれは異常だと言っていました(笑)」と言って会場に笑いを起こす。さらに池田が「野田さんとは何年も前から知り合いです。普段の野田さんと馬締さんはそんなに遠くないです」と話すと、野田からは「俺はあんな感じなんですか?」と驚きの声が。池田はほほえみながら「言葉に真摯に向き合っているところが似ているんです」と付け足した。

フォトセッションのため、仲良く再入場してきた池田エライザ(左)と野田洋次郎(右)。

フォトセッションのため、仲良く再入場してきた池田エライザ(左)と野田洋次郎(右)。[拡大]

ドラマ「舟を編む ~私、辞書つくります~」会見の様子。

ドラマ「舟を編む ~私、辞書つくります~」会見の様子。[拡大]

本作にちなみ、辞書との思い出を問われる場面も。池田は「小さい頃から本が好きで、小学6年生のときの将来の夢は小説家になることでした。古本屋に行っても毎回本を買ってもらえるわけでもなく、図書館の本もすぐ読み終わってしまうので、そういうときは分厚い辞書を眺めていました」と述べ、野田は「中学から進学校に通っていて、授業では辞書を必ず引いていました。5秒以内に引くようにと言われて、なかばトラウマです(笑)。高校で電子辞書を使うようになりましたが、紙の辞書だからこそ出会える言葉がありますよね。見開き1つで発見があって。(撮影期間は)学生以来、こんなにめくるかってぐらい毎日辞書をめくっていました。現場でも『らっこの語源はアイヌ語らしいよ』『えーっ』と話したことがありましたね」とエピソードを披露した。

「舟を編む ~私、辞書つくります~」は、2月18日よりNHK BS、NHK BSプレミアム4Kで毎週日曜22時からオンエア。脚本を蛭田直美と塩塚夢が手がけ、塚本、麻生学、安食大輔が演出を担う。

プレミアムドラマ「舟を編む ~私、辞書つくります~」

NHK BS、NHK BSプレミアム4K 2024年2月18日(日)スタート 毎週日曜 22:00~22:49
※全10回

ドラマ「舟を編む ~私、辞書つくります~」予告映像

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(写真提供:NHK)

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tAk @mifu75

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