「罪と悪」高良健吾、大東駿介と石田卓也のソワソワ緊張する姿に「好き……」

映画「罪と悪」の完成披露舞台挨拶が本日1月16日に東京・TOHOシネマズ 日比谷で行われ、キャストの高良健吾、大東駿介、石田卓也、監督の齊藤勇起が登壇した。

本作は、ある罪を背負った幼なじみ3人が再会し、20年前と現在をつなぐ2つの殺人事件の真相に迫るノワールミステリー。地元の不良たちを集めて闇の仕事を請け負う会社を経営する春に高良、警察官の家庭に育ち自らも捜査一課の刑事である晃に大東駿介、引きこもりになった双子の弟・直哉の面倒を見ている朔に石田が扮した。

高良は「撮影は一昨年に行い、作品や与えられた役に必死に向き合いました。答えが見つからないときは、この2人（大東・石田）の顔を見て何かをもらって……。なかなかない経験だったので、ここに立つことができうれしいです」と言葉を紡ぐ。本作で監督デビューを果たした齊藤は「ずっとオリジナル脚本でデビューしたかった。（観客の）皆さんの顔を見るだけで感無量です」と感謝を伝えた。

約20年前、デビュー当時から顔見知りだったというキャストたち。高良は「それこそ10代の頃から競っていた2人。再会して共演するというのは信頼感がありました」と振り返る。大東は「演じた春・晃・朔は、20年間それぞれの人生に向き合ってきたという背景が、自分たちとぴったりとハマっていました。語り合うシーンは芝居をしているというか、その先にいる気分になりました」と述懐。石田は「台本に書かれていないものがたくさん出てくる感じだったよね」と賛同する。

本作は福井でオールロケが行われた。大東が「福井の雄大な景色に背中を押されたよね」と話すと、高良は「人にも助けられた」と大きくうなずく。福井での過ごし方を尋ねられると、大東は「移住するなら福井がいいです。撮影時は、地元の方においしいごはん屋さんを聞いて、一緒に食べ歩いていました（笑）」と回想。高良が「地方に行ったら散歩が好きなので、歩いていました」と回答すると、石田は「一緒に散歩したよね」とほほえみ、2人で思い出話をしながら河川敷を散歩したエピソードを明かした。

高良の印象について石田は「（出会った頃から）変わりましたね。見た目はキリッとしてるけど、実際はすごく優しい。その優しさが増していました」と口にする。大東は「（石田は）初めて会ったとき、“ヤンキーが来た”って思った（笑）。一番変わったよ」と述べ、笑いを誘った。高良は「3人とも変わらないこととしたら、皆いまだに緊張すること。ドキドキ、ソワソワしながら本番を待っている姿を見ると『好き……』と思いました」と語る。

最後に齊藤は「この映画を観て、3日間くらい心に残ってくれたら、それだけでうれしいです。どこか心の片隅に残るような映画になったらと思います」、高良は「なかなか重いテーマでもあります。笑えるような部分は少ないですが、それぞれの罪・悪・正義を考え、新しい価値に触れることができます。また、10代の頃から同じ時代を過ごした3人と共演した作品を観ていただけることが、本当に幸せです」と呼びかけ、イベントを締めた。

「罪と悪」は、2月2日に公開。

映画「罪と悪」本予告