映画「
本作は、石川・加賀温泉郷に実在する女将たちのPRチーム“レディー・カガ”から着想を得た物語。タップダンサーの夢をあきらめ、実家である加賀温泉の旅館で若女将修行をすることになった主人公・樋口由香は、温泉街を盛り上げるため、新米女将たちを集めてタップダンスのイベントを開催する。
由香を演じた小芝は、出演オファーを回想し「お着物を着ながらタップをするという和と洋の融合にすごく惹かれたのと、『タップやりたい!』と思いました」と笑顔を見せる。続けて「いろんなことを乗り越えていく石川県の人たちの力強さも感じましたし、いい作品にできたらいいなと思って臨みました」と話した。
本作のため、小芝は撮影の9カ月前から、ほかのメンバーは4、5カ月前からタップのレッスンを始めたという。松田が「ダンスの経験はあったものの勝手が違う。タップは“脱力”なんですよね」と解説すると、小芝も「最初は力んじゃって音が鳴らなかったんですけど、速く鳴らすには足を脱力させて、ぷらーんとさせていないといけない。難しかったですね」と共感する。中村は「(タップの監修を担った)HideboHさんの教室にお休みの日に行けるだけ行って、がむしゃらだったけど、部活みたいにキャスト同士の絆が深まったかなと思います」と述懐した。
撮影時に話題が及ぶと、小芝は「オール石川ロケだったので、みんな同じ宿に泊まってて、だいたい露天風呂に行ったら誰かがいました。サウナ後の“ととのった状態”で(笑)。女性陣は裸の付き合いをしていましたね」と明かす。一方、数少ない男性キャストの1人である青木は「毎回貸し切り状態だったので、女性陣のようにわちゃわちゃ話したかったな」とうらやましそうにしつつ、「(森崎)ウィンくんとごはんに行ったりしてました」と共演者同士の仲の良さをうかがわせた。
タップダンスシーンに関して、青木が「声を大にして言いたいんですけど、レベルが本当に高いです! 僕が持ち上げすぎてるとかじゃない」と力説すると、小芝は「観る前にハードル上げてない? 大丈夫?」と声を掛ける。しかし青木は小芝の心配をものともせず「本当に上手だし、それはたくさんの練習があったからこそ。何がすごいって、楽屋で座っているときもみんな足が勝手に動いてるんです。『やっぱりすごいな』と思ってました」と声を張る。また雑賀は「同じようなタップシーンが続かないよう、『こんなタップ見たことない!』っていうアイデアを温泉に浸かりながらいろいろ考えました」と振り返った。
イベント終盤には、劇中で新米女将たちが新しいことに挑戦したことにちなみ「今年チャレンジしたいことは?」という質問も。小芝が「和のものに興味があるので、三味線」、松田が「ホーミー。2つの音を同時に出したい」と答えると、中村は「学生時代に吹いていたアルトサックスをまたやりたいんですけど、合奏が大好きなので、“小芝三味線”と“松田ホーミー”とセッションできれば」と提案し、会場の笑いを誘う。青木は「ギター。でも手が大きすぎて弦を押さえられないんです」と悩みを口にし、雑賀は「去年行き始めたジム。今年はもっと高みを目指してがんばりたい」と語った。
最後に雑賀は「2022年6月に撮影したとき、地元の方々にすごく協力していただき、感謝しています。1月1日に起こった能登半島地震ではすごく心が痛みました。皆さんを応援したく、この映画の配給収入の5%を義援金として石川県に届けようと思っています」と報告。小芝は「この映画には石川県の素敵なところがたくさん登場します。作品を通して改めて石川県の魅力をお伝えできればと思います」呼びかけた。
「レディ加賀」は2月2日に石川で先行公開されたのち、2月9日より新宿ピカデリーほか全国にてロードショー。
しずかナN @Shizuka_N99
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