映画「
本作は「忠臣蔵」をベースにした時代劇エンタテインメント。“嫌われ者の旗本”吉良上野介は、彼から陰湿ないじめを受けていた赤穂藩主に斬りつけられ、“逃げ傷”を負って瀕死となってしまう。逃げて死んだとなれば武士の恥ということで、吉良家家臣は上野介にそっくりな弟・孝証を身代わりに、幕府をだまし抜こうと考える。ムロが主人公・吉良孝証と兄・吉良上野介を演じ、永山が赤穂藩の部下・大石内蔵助に扮した。
赤穂浪士が討ち入りした12月14日に開催されたこの日のイベントは、“雪”が降る中、四十七士が登場する演出でスタート。ムロは集まったマスコミを前に「お客様がいて自分を発揮できるタイプですので、緊張しています!(笑)」と挨拶して早速笑わせ、永山は「今日はよろしくお願いします」とマイペースで周囲を和ませた。
吉良孝証役は「ムロさん以外、あり得ない」と語る河合は「脚本もほぼムロさんありきで作った。そしてムロさんに対する大石内蔵助と考えたときに、必然的に永山さんになりました」とキャスティングの経緯を明かす。ムロは「若い世代の皆さんに『忠臣蔵』、時代劇をどうやってお届けしようか? 『忠臣蔵』という身近な物語を今、やる意味を考えました」と真摯に伝え、「果たして、仇討ちはしなければならなかったのか? 演じていて、こんなことがなければよかったのにと、やるせなさを強く感じました」と述懐した。
永山は「今の時代に必要な『忠臣蔵』になっている。ムロくんが爪痕を残すなと思いました。いい意味でも悪い意味でも」とニヤリ。そして「現場でもムロくんのパワーが全開で誰も止められないというか。天才という言葉だけじゃ片付けられない。お芝居どうこうじゃなく、ムロくんの人間性が作品の中にすべて映っていた。ムロツヨシという俳優がこの時代に本当に必要なんだと感じました」と話すと、ムロは「(永山とは)20年ぶりの共演。まずは緊張しました。パッと横顔を見たときにかっこよくなったなって。僕の知らないしわがあって」と返す。続けて永山が「ムロくんは色気があるなって。それができあがった作品に映っていました。いい男だったんだなと」とたたえると、ムロはすかさず「気持ち悪い! 文章にしたら褒め合っているだけ(笑)」と照れた様子を見せた。
イベント中盤には記者の質問に答えるコーナーも。印象に残った共演シーンに話が及ぶと永山は「終盤、目を見つめ合ってある覚悟を決めるシーンですね。20年前に出会って、ムロくんが僕とは別の道を歩いてきた中で、また巡り会えたんだなと。俳優ムロツヨシってすごくいいなって感じて。何かがあふれてしまうシーンでした」と思い入れたっぷりに口にする。ムロは「とあるお寺の中のシーンですね。2人でお芝居を成立させていく時間が心地よくもあり、緊張感もあり。20年前、どうやってこの世界で生き延びられるか?と相談した仲ですから。そんな思いも乗せられたシーンでした」としみじみと伝えた。
最後に土橋は「こんな『忠臣蔵』観たことないってぐらいぶっ飛んでます。ムロさんと永山さんのぶつかり合いがセッションになっている。『忠臣蔵』のファンにも楽しんでもらえる作品です。楽しみにしていてください!」とアピール。永山は「いい意味で異色の『忠臣蔵』になっています。若い世代の方、小学生にも観ていただきたいです」と、ムロは「親子で、そしていろんな世代に観ていただきたいです。いい時間を過ごしていただける自信があります。映画館に足を運んでいただけたら」と呼びかけ、イベントの幕を引いた。
「身代わり忠臣蔵」は、2月9日より全国ロードショー。
映画「身代わり忠臣蔵」予告編
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>ムロは「(永山とは)20年ぶりの共演。まずは緊張しました
サマータイムマシンブルース以来の共演かー
20年前は瑛太が主演だった