ドラマ「餌【ミッキ】」後半はチャン・グンソク演じる刑事の“変化”が見せ場に

チャン・グンソクが主演した韓国ドラマ「餌【ミッキ】」のDVD-SET2リリースを前に、ライター・小田香による鑑賞コラムが到着した。

「餌【ミッキ】」は、韓国で実際に起きた数々の詐欺事件を参考にしたクライムサスペンス。不可解な連続殺人事件と、8年前に起きた巨額詐欺事件の謎が絡まり合う中、詐欺組織、警察、被害者など事件に関わる人物たちの心理戦が繰り広げられる。

小田は「チャン・グンソクが高い集中力で演じた刑事（ドハン）と、ホ・ソンテが怪演した詐欺師（サンチョン）をはじめ、登場するすべてのキャラクターが丁寧に描き込まれ、群像劇としての面白さも十分」と太鼓判を押し、「中盤以降、バラバラに散らばったパズルのピースが少しずつ集まり、五里霧中だった一連の事件の真相がようやく明かされていく。最高に緊迫感に満ちている、その過程に注目したい」と後半の見どころを伝える。

後半では詐欺事件の「被害者の会」のメンバーそれぞれの事情と人間模様も交錯していく。「殺人事件の解決に執念を燃やすドハンは、詐欺事件への関心が薄く、当初（被害者遺族であり記者の）ナヨンの切実さを理解しようとせず何かと衝突する。だが、そんなドハンも事件の捜査が進むうちに、詐欺の被害者たちの苦しみを知って考え方を変えていく」と物語の筋に触れ、「ドハンの変化を実感させるシーンは大きな見せ場となっている」と視聴者の期待を高めた。

また被害者たちが詐欺にはまった背景と、その後たどった悲惨な状況に「胸を痛めずにはいられない」と同情しながらも「ただし、彼らも決して一枚岩とは言えず、サンチョンの追跡を巡って対立し争いもする。さらに被害者の中から、サンチョンのように騙す側に回る者が出現するという事態は衝撃的。人間誰しも完全な善人も悪人もいないとわかっていても、欲望に振り回されて傷つけ合う人々の姿に身をつまされるばかりだ」とつづり、群像劇としての見応えにも言及している。

「餌【ミッキ】」はU-NEXTで独占先行配信中。現在販売されているDVD-SET1に続き、DVD-SET2は12月6日にリリースされる。

韓国ドラマ「餌【ミッキ】」予告編

韓国ドラマ「餌【ミッキ】」第1回特別公開