山本薩夫監督作「白い巨塔」4Kデジタル修復版、第36回東京国際映画祭で世界初上映

山本薩夫の没後40年を記念して、第36回東京国際映画祭の日本映画クラシックス部門にて「白い巨塔」4Kデジタル修復版と「忍びの者」が上映されることが明らかになった。

「戦争と人間」3部作や「華麗なる一族」「金環蝕」を手がけた、社会派映画の巨匠として知られる山本。「白い巨塔」では浪速大学医学部第一外科助教授・財前五郎を中心に、医学界の封建的な人間関係や派閥抗争を描いた。財前役の田宮二郎のほか東野英治郎、小沢栄太郎、加藤嘉、田村高廣、藤村志保が出演。4Kデジタル修復版の上映は今回が世界初となる。

また市川雷蔵が主演を務めた「忍びの者」は、血で血を洗う忍者の非情な戦いを描いた時代劇。市川のほか藤村志保、浦路洋子、岸田今日子、伊藤雄之助が出演した。なお同映画祭には、山本の子息であり「シコふんじゃった。」などで知られる映画プロデューサー・山本洋が登壇する予定。上映や登壇の日時は後日、映画祭公式サイトで発表される。