タランティーノの監督作「レザボア・ドッグス」デジタルリマスター版が来年全国公開

クエンティン・タランティーノが監督を務め1993年に日本で封切られた「レザボア・ドッグス」が、デジタルリマスター版として2024年1月5日に全国公開決定。特報映像がYouTubeで解禁された。

制作当時28歳だったタランティーノの監督デビュー作「レザボア・ドッグス」は、互いの素性を知らずコードネームで呼び合う6人の犯罪プロフェッショナルを描いたクライムバイオレンス。宝石強盗のために集められた彼らの計画は完璧なはずだったが、大勢の警官に待ち伏せされる。疑心暗鬼に駆られる生き残った者たち。やがて血で血を洗う惨劇へと突き進んでいく。

脚本を数本執筆したものの、監督への道筋は見えていなかった当時のタランティーノ。しかし、本作の脚本に感銘を受けたローレンス・ベンダーとモンテ・ヘルマンが製作に名乗りを挙げた。主演のハーヴェイ・カイテルは出演のみならず、資金面やキャスティングを援助。ティム・ロス、マイケル・マドセン、スティーヴ・ブシェミらが出演を快諾し、“掃き溜めの犬たち”が結成されることとなった。

「レザボア・ドッグス」は、1992年にサンダンス映画祭で初上映されると斬新な構成と過激なバイオレンス描写が注目の的に。カンヌ国際映画祭では、ポスターやチケットに「心臓の弱い方はご遠慮ください」というステッカーが貼られ、上映がスタートすると途中退場者が続出したこともあり話題をさらった。

公開された特報にはオープニングシーンを収録。「映画史に取り返しのつかない衝撃を与えた最も偉大な一作！」という文字も映し出された。

「レザボア・ドッグス デジタルリマスター版」は東京・新宿ピカデリーほか全国で公開。

映画「レザボア・ドッグス デジタルリマスター版」特報