山崎賢人「キングダム 運命の炎」初日を迎え「1人の力じゃここに立てていない」

「キングダム 運命の炎」の初日舞台挨拶が本日7月28日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、キャストの山崎賢人、吉沢亮、大沢たかお、清野菜名、岡山天音、片岡愛之助、監督の佐藤信介が登壇した。

原泰久のマンガを実写化した映画「キングダム」シリーズの3作目となる本作。信と王騎が初めて同じ戦場に立つ「馬陽の戦い」や、秦の国王・嬴政の過去が明らかとなる「紫夏編」が描かれる。

信を演じた山崎は、公開日を迎え「今日まであっという間だったなという感覚です。作品を重ねるごとに新たなキャストも加わり、宣伝期間中にもいろんな発見があって、『キングダム』の魅力は計り知れないなと思っています」と述べる。大沢は「できればコロナ禍で行けなかった場所にも行って、観てくれた全国の方に感謝を伝えたい」とファンへの思いを口にした。

信が率いる飛信隊の副長・羌瘣として出演した清野は、撮影を「みんなが現場で副長と呼んでくれたのがすごくうれしかったです。2作目からの参加だったんですけど、受け入れてもらえているんだなという“キングダム愛”を感じました」と振り返る。山崎は「飛信隊のみんなとは移動もずっと一緒だったので、何気ない普段の感じから空気ができていったんじゃないかなと思います」と話した。また、愛之助が「乗馬のお稽古に行ったので、本当はもっと走り回りたかった。監督は撮るのが、お早いんですよ」とこぼすと、佐藤は「（馬に乗る）愛之助さんを見上げるとすごく気持ちが高揚するというか、本当に将軍と話しながら一緒に作っているような気がして。とにかくすぐに撮りたい！という感じでした」と述懐した。

イベント中盤には、タイトルにちなんで「撮影を通して感じた運命や、身の回りで感じた熱意や炎は？」という質問が飛んだ。ほとんどのキャスト陣が「キングダム」との出会いに運命を感じたと語る中、岡山は「街を歩いていると『岡山天音さんですよね？ 今日山崎くんの作品観ました！』と声をかけられる。“賢人ファンの愛の炎”を感じる機会があります」と話し、共演者を笑わせる。岡山とは16歳からの付き合いだという山崎は「（ファンからの伝言を）僕に伝えてくれるので、天音はいい人だなと思います」と笑顔で語った。

また、本作で特にこだわったという“音”に話題が及ぶと、佐藤は「日本映画と洋画の差を埋めよう、超えようということで、名だたる作品の音データを入手して分析した」と明かし、「かなり時間をかけて音を再設計して、日本映画の中では最高位に来ていると思います。IMAXやDolby Cinemaなど、それぞれポテンシャルを生かした音作りになっているので、劇場で上映しているうちに楽しんでほしいです」とコメント。吉沢は「僕ら（役者陣）も本気ですが、スタッフさんたちの職人技も伝わってくる映画だと思うし、個人的には、とあるシーンで『ここを無音にするんだ』と思って泣きました」と好きな場面に言及していた。

最後に山崎は「『キングダム』には人生で大切にすべきことがほとんど詰まっている。信がみんなに支えられて前に進んで行くように、自分も1人の力じゃここに立てていないなと思います。皆さんにも（映画を観て）熱くなってもらいたいです」と挨拶し、イベントの幕を引いた。

「キングダム 運命の炎」は全国で公開中。

※山崎賢人の崎は立つ崎（たつさき）が正式表記