俳優・歌手の
去る7月16日に死去したバーキンと、映画監督でミュージシャンのセルジュ・ゲンズブールの間に生まれたシャルロット・ゲンズブールが初監督を務めた本作。バーキンの娘たちへの思い、パブリックイメージとのはざまで感じた苦悩や後悔、最愛の娘ケイト・バリーを自死で失って以降の深い悲しみをカメラが捉えた。
コメントの寄稿者には、樹木希林と内田裕也という大きな存在の両親を持つ
さらに本作の電子版ポスタービジュアル、新たな場面写真、日本版予告編も到着。電子版ポスタービジュアルのデザインはグラフィックデザイナーの内田美由紀、予告編の演出は「Rodeo ロデオ」「ホテルアイリス」などの遠山慎二が担当した。予告編はYouTubeで公開中だ。
「ジェーンとシャルロット」は8月4日より東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイントほか全国で順次ロードショー。
内田也哉子(文筆業)コメント
母を切望する娘の眼差しは、
あまりに柔らかく、鋭く、リリカルで……
いつしか呼吸するのも忘れ、画面に見入っていた。
容易に解かれない愛のミステリー。
けれど、彼女たちの佇まいに、言葉の端々に、
答えはちゃんと存在していた。
小林麻美 コメント
Parisでジェーン・バーキンの家に行った時、
3階の部屋で机に向かって勉強していたシャルロット。
可愛くて透明でシャイな少女が大人になり、監督になった。
歳を重ねたジェーンのすべてを優しくありのままに映し撮っていた。
ボーカルをなくしたシャルロットの音楽もいい。
土屋アンナ(モデル・アーティスト・潜水士)コメント
母と娘の関係は様々である。
JaneとCharlotteはお互いを否定することの無い関係に見える。
でもそこに至るまでには葛藤ややり場の無い寂しさがあり、
長い時間をかけてようやくお互いの存在を理解して行く様が見えて来る。
私と私の母との関係、そして私の娘たちとの関係を、
改めて深く考える事を教えてもらえた気持ちになった、
素晴らしい作品。
野宮真貴(ミュージシャン・エッセイスト)コメント
時代のアイコンであり、親子であり、
女優同士でもある二人がカメラを通じて初めて語り合う極めてパーソナルな、
それ故に普遍的な人生の物語。
母であること、娘であること、愛すること、老いること、愛する人を失うこと、
戸惑いと和解を繰り返しながら、それでも前を向いて生きていくこと。
今年、最も心に響くドキュメンタリー映画です。
ヒグチユウコ(画家)コメント
ジェーン・バーキンをスクリーンでちゃんと観たのは「欲望」が最初。
アイコンとしてではなく等身大の視点でみたことがなかった私は、
シャルロットとのぎこちなくも愛のあるやりとりに妙に胸騒ぎを覚えながら観た。
多分自分の中で消化しきれてない私の人生の棘を刺激されたのかもしれない。
松田美由紀(俳優)コメント
まるで、私を見ているようだった。
子供たちに愛を捧げ、それ故に怯えてる
嫌われたくなくて、ずっと愛してほしくて。
子供たちの為ならどんなことでもできる用意がある。どんな時でも。
でも、その事はいつも秘密。
親子。愛を繋ぐ~
松田ゆう姫(アーティスト)コメント
母に抱く憧れや尊敬、そして複雑な感情が全て素直に描かれていて、
私も娘としてシャルロットに通ずる想いを感じた。
母でありアーティストであるジェーンの言葉は柔らかくて美しくて、人間的。
まるで私の母みたいだなぁと思うところもあって、とても素敵な映画だった。
村上香住子(文筆家)コメント
母ジェーンとの真の愛の姿はどこに?
リアルな母の言葉を求めて、
娘シャルロットのひたむきな思いに胸を打たれる。
誰もが母親との関係を優しく見直したくなる映画。
LiLiCo(映画コメンテーター)コメント
娘は母に抱きしめられたいだけ。
わたしはいつもそう話す。
わたしも会話ではなく、母にハグされたかった。
それだけ。
そんなシンプルなことが何よりも大切だと
この作品を見て改めて思った。
ヴィヴィアン佐藤(美術家・ドラァグクイーン)コメント
まるで家主の留守を狙って、突然母娘がセルジュの家を訪ねる。40年の時を経て、まったく当時のままの香水瓶を開ける。いまだその中に入っている気体を吸い込むジェーン。その瞬間我々も目眩と共に記憶や時間、映画の魔術を味わう。
菊地貴公(ネットでポチり隊・ファッションYouTuber)コメント
不思議。こんな美しい映画なのに親戚のホームビデオくらい心に近くて。
シャルロットのコーデュロイコート真似したくなる!
サエキけんぞう(作詞家・アーティスト)コメント
この数年間で大きな痛手を負ったジェーンの心に向かう、娘シャルロット。
パパは元祖チョイ悪オヤジの大プロデューサー、セルジュだ!
女性の旗手達が、男女の変わり目の時代だからこそグっと来る映像美。
親子の魂の邂逅に涙せずにいられない奇跡のドキュメンタリー!
鈴木正文(カリスマ編集者)コメント
セルジュ(・ゲンズブール)の訃報に接した当時のフランス共和国大統領、フランソワ・ミッテランは、「われらの時代のボオドレールにしてアポリネールであった」といってかれの死を惜しんだ。フランスが生んだもっとも偉大なふたりの詩人の生まれ代わりであったというに等しい。その男を愛したふたりの女の対話が浮かび上がらせたのは、愛するものを永遠化するためででもあるかのように、愛したものを壊しつづけた詩人のレガシィとしての、ジェーンとシャルロットという名の、かれらじしん(の自画像)であった(のだとおもう)。
tAk @mifu75
母ジェーン・バーキンと娘シャルロット・ゲンズブールの映画、内田也哉子や松田美由紀が共感(感想コメント / 予告編あり) https://t.co/EQlA9PMOiX