アニメーションスタジオ・MAPPAにとって初のオリジナル劇場作品「アリスとテレスのまぼろし工場」は、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「心が叫びたがってるんだ。」の脚本家として知られる岡田の監督2作目。突然起こった製鉄所の爆発事故によりすべての出口を失い、時まで止まってしまった町を舞台に、日常に飽きた少年少女たちの恋する衝動が描かれる。主人公の少年・菊入正宗に榎木淳弥、正宗を翻弄する謎めいた同級生・佐上睦実に上田麗奈、謎の少女・五実に久野美咲が声を当てた。
主題歌が決まった経緯については、2022年の秋、中島が44作目となるオリジナルアルバム「世界が違ってみえる日」のCDジャケットの撮影をしている頃、中島の楽曲を普段から愛聴していた岡田より依頼が届いたそう。中島は「ゲームもアニメもさっぱりわからない中島に、御注文をくださるとは、なんでなの?と謎な気持ちで、届いた台本をおそるおそる読み始め、最後まで読み終わらないうちに、どっぷり、岡田麿里様のしもべとなっておりました。岡田麿里様は、中島の絶大なる『推し』です!」とコメントしている通り、物語に強く心動かされ本作への参加を決意したという。
岡田は「2023年6月現在、『まぼろし工場』の制作は順調です……とは正直、言えません。映画の内容と同じく、さまざまな困難にぶちあたり、倒れそうになることもあります。でも、そのたびに『心音(しんおん)』がどんどんと心臓を叩いてくれ、蘇生させられています」と現状を伝えた。
「アリスとテレスのまぼろし工場」は9月15日より全国ロードショー。
中島みゆき コメント
ゲームもアニメもさっぱりわからない中島に、御注文を
くださるとは、なんでなの?と謎な気持ちで、
届いた台本をおそるおそる読み始め、最後まで読み終わ
らないうちに、どっぷり、岡田麿里様のしもべとなっておりました。
岡田麿里様は、中島の絶大なる「推し」です!
スタジオで初めて岡田麿里様にお目にかかった日は、
ただもう中島は物陰から、じぃっとお姿を拝見するばかり。
一瞬だけ駆け寄って「この台本、好きです!」と言うのが
精一杯でした。まるで中学生の片想いレベルです。
岡田麿里 コメント
「アリスとテレスのまぼろし工場」の主題歌が完成したとご連絡があり、スタジオにお伺いしました。
期待で前夜は眠れなかったうえに、その場にみゆきさんがいらっしゃったことで
興奮と緊張は限界に達し、挙動不審かつドライマウスの私に歌詞の紙が渡されました。
そこには、「心音(しんおん)」と書かれていました。
「心音(しんおん)」が流れてきた瞬間、正面から、強い風がぶわっと吹いた気がしました。
風にあおられて、緊張だけでなく、スタジオの景色がすべて吹っ飛んでいきました。
そして、この物語の主人公である正宗と五実、睦実の姿が見えました。
彼らはしんと冷たい世界の中で、腹の底から叫び、走っていました。
2023年6月現在、「まぼろし工場」の制作は順調です……とは正直、言えません。
映画の内容と同じく、さまざまな困難にぶちあたり、倒れそうになることもあります。
でも、そのたびに「心音(しんおん)」がどんどんと心臓を叩いてくれ、蘇生させられています。
みゆきさん、瀬尾さん(※中島みゆき音楽プロデューサー)をはじめとした「心音(しんおん)」チームの皆さん。
この素晴らしい主題歌が流れる、エンディングを迎えるために。「まぼろし工場とアニメ
スタッフは最後まで駆け抜けていきます。本当にありがとうございました。
てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
中島「届いた台本をおそるおそる読み始め、最後まで読み終わらないうちに、どっぷり、岡田麿里様のしもべとなっておりました。岡田麿里様は、中島の絶大なる『推し』です!」/中島みゆき、アニメ映画に初の楽曲提供「岡田麿里様は絶大なる推しです!」 - 映画ナタリー https://t.co/Lm7IfGzPwH