高校生はなぜ自死を選んだのか？ペ・ドゥナが真実に迫る「あしたの少女」特報公開

ペ・ドゥナとキム・シウンが主演、「私の少女」のチョン・ジュリが監督を務めた韓国映画「あしたの少女」の特報がYouTubeで公開。新たな場面写真も到着した。

2017年に韓国で起きた事件を忠実に再現した前半パートとチョン・ジュリが創作した後半パートの2部構成で描かれる本作。ダンスが好きな明るい高校生・ソヒは、大手通信会社の下請けのコールセンター運営会社で実習生として働き始める。しかし、劣悪な環境や指導役の自殺に神経をすり減らしていき、ある日、凍てつく貯水池で遺体となって発見されることに。彼女を自死に追いやった会社の労働環境を調べる刑事のユジンは、いくつもの根深い問題をはらんだ真実に迫っていく。ペ・ドゥナが事件の真相究明に執念を燃やすユジン、キム・シウンがソヒ役で出演。本作では高校生がなぜ自死を選ばなくてはならなかったのか、周囲の大人たちは救いの手を差し伸べなかったのかといった問いが投げ掛けられる。

特報はソヒがダンスの練習に励む様子でスタート。その後、画面が2分割となり、一方にソヒもう一方にソヒの足跡をたどるユジンの姿が映し出されていく。ソヒが実習生としてコールセンターで働く前半パートと、ユジンが登場する後半パートで1つの事件を描く本作の特徴を生かした構成となった。

「あしたの少女」は、8月25日より東京・シネマート新宿ほか全国でロードショー。なお本作は2022年に韓国映画としては初めてカンヌ国際映画祭批評家週間の閉幕作品に選ばれ、第23回東京フィルメックスでは審査員特別賞に輝いた。