橋田賞受賞の小池栄子が大河ドラマ振り返る、長澤まさみ「みんなでいただいた賞」

第31回橋田賞の授賞式が本日5月10日に東京・ホテルニューオータニで開催され、受賞者の小池栄子、長澤まさみ、伊藤沙莉、草笛光子、加山雄三、いまむらいづみらが登壇した。

橋田賞は、脚本家の橋田壽賀子が創設した橋田文化財団によって設立され、芸術性の豊かな完成度が高い番組や出演者、制作スタッフに贈られる。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」での演技を評価され橋田賞に輝いた小池は「大河ドラマは1年半という長い撮影期間でしたが共演者やスタッフが温かく、自分はお芝居が好きなんだと改めて確信しました」と述懐。さらに「三谷（幸喜）さんが書いてくださった北条政子は、家族愛にあふれたチャーミングな女性でした。新しい北条政子という人物を、自分を通してお伝えできたのかなと思います」と口にした。

ドラマ「エルピス―希望、あるいは災い―」で橋田賞を受賞した長澤は「このたびは素晴らしい賞をありがとうございます。テレビの世界でやってこれてよかったと思える賞をいただけて、光栄です」と伝える。「この賞は自分1人でいただいた賞というより、みんなでいただいた賞だと思っています」と話し笑顔を見せた。

伊藤は、ドラマ「拾われた男」「ミステリと言う勿れ」での演技が評価され橋田賞新人賞を獲得。彼女は「（両作とも）原作もので、たくさんファンがいる作品です。とにかくスタッフ、キャストは原作に敬意や愛を持って作っています。皆さんの熱い気持ちや現場での在り方が素敵だなと思い、楽しんで過ごさせていただきました」と振り返った。

今回から新設された野村昭子賞は、テレビドラマで長年高い演技力で存在感のある役を演じてきた功績に対して、いまむらいづみが受賞。本賞は主に、助演で活躍した者に与えられる。いまむらは「90歳で賞がもらえるの？と驚きました。野村（昭子）さんのことは存在感のある魅力的な俳優さんだなと思っていました。その方の賞をいただけるなんて、本当にうれしゅうございました」と挨拶。

橋田賞特別賞は、長年の放送界での活躍と功績に対して草笛と加山に贈られた。草笛は「橋田先生はスタジオでお目にかかると『もっと演技したいでしょう？』とおっしゃるんです。それが私にとって励ましの言葉でした」と思い出を語る。加山は「86歳になります。いい歳だと思うんですが、人間長生きするといいこともあるんだな。ありがとうございました」と感謝を述べた。

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第31回橋田賞 受賞結果

橋田賞大賞

該当なし

橋田賞

「silent」
「プレバト!!」
小池栄子（大河ドラマ「鎌倉殿の13人」での演技に対して）
長澤まさみ（ドラマ「エルピス―希望、あるいは災い―」での演技に対して）

橋田賞新人賞

目黒蓮（ドラマ「silent」、連続テレビ小説「舞いあがれ！」での演技に対して）
伊藤沙莉（ドラマ「拾われた男」「ミステリと言う勿れ」での演技に対して）
生方美久（ドラマ「silent」の脚本に対して）

橋田賞特別賞

草笛光子
加山雄三

野村昭子賞

いまむらいづみ

橋田賞新人脚本賞佳作

長島清美「ビリーヴ」