第31回橋田賞の授賞式が本日5月10日に東京・ホテルニューオータニで開催され、橋田賞新人賞に輝いた
脚本家の橋田壽賀子が創設した橋田文化財団によって設立され、芸術性の豊かな完成度が高い番組や出演者、制作スタッフに贈られる同賞。2022年10月よりフジテレビ系で放送されたドラマ「silent」が橋田賞を受賞した。プロデューサーの村瀬健は「テレビドラマとして橋田賞をいただけるということは、ドラマを作る人間にとって大きなこと。うれしく、誇りに思います」と伝え、「『silent』は静かなドラマで、人を好きになる気持ちやいろいろな思いを丁寧に描きました。このようなドラマを作ってよかったと心の底から思います」と続けた。
「silent」、連続テレビ小説「舞いあがれ!」の演技が評価された目黒は「朝ドラ『舞いあがれ!』では、たくさんの初めての経験をさせていただきました。『silent』は、皆さんの心を動かすことができた作品だったと思います。僕自身も心を動かされた1人で、あの世界の中で佐倉想を演じることができて光栄です」と言葉をつなぐ。さらに彼は「セリフだけでなく自分の手話、相手の手話を覚えて毎日いっぱいいっぱいでしたが、こうして作り上げた作品で、今日のように賞をいただけて、がんばってよかったと思います。また1つ人生の経験を増やすことができてうれしいです」と語った。
「silent」からは、脚本を担った生方美久も橋田賞新人賞を受賞。「silent」が連続ドラマデビュー作となった生方は「フジテレビの木曜劇場は歴史の長い、素晴らしい作品を輩出しているドラマ枠。プレッシャーと不安を感じていましたが、私以上にスタッフやキャストの皆さんは新人のオリジナル脚本についていくことが不安だっただろうなと。その気持ちを抑えてそれぞれの仕事をまっとうしてくださったから作品が評価されたと、ありがたく思います」と述べる。また彼女は「この賞に恥じないように、橋田(壽賀子)さんのように長く書き続けていきたいです」と決意を新たにした。
なお映画ナタリーでは引き続き授賞式の模様をレポートする。
てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
村瀬「『silent』は静かなドラマで、人を好きになる気持ちやいろいろな思いを丁寧に描きました。このようなドラマを作ってよかったと心の底から思います」/橋田賞で「silent」が3冠、新人賞に輝いた目黒蓮「僕自身も心を動かされた」 - 映画ナタリー https://t.co/yRefansaEb