「ドブ川番外地」渡邉安悟の新作は人間の多重人格性をめぐるスリラー「啄む嘴」

「ドブ川番外地」の渡邉安悟による監督作「啄む嘴（ついばむくちばし）」が、12月10日より東京の池袋シネマ・ロサにてレイトショー公開される。

本作は人間の多重人格性をテーマにしたサスペンススリラー。謎の男から逃げている中島栞は、たどり着いた物流倉庫で勤務していた矢崎舞衣に助けられ、2人は行動をともにすることに。そして中島は、自分の母親を殺したことを告白し始める。何かから逃げ続ける主人公・中島を吉見茉莉奈、工場作業員の矢崎を間瀬永実子、謎の男を豊田記央が演じたほか、國枝新、詩歩、福地展成、若林秀敏、小野美花、大和やちらが出演。脚本は渡邉と、深井戸睡睡が共同で担当した。

YouTubeでは予告編が公開され、ポスタービジュアルも解禁。また筒井武文からはコメントが到着している。

筒井武文 コメント

渡邉安悟の新作「啄む嘴」は、純度の高い不穏さで、見る者を圧倒する。裸足で逃走する女、部屋の伴を紛失したらしい会社員の女、この二人が出会い、会社の車で長い夜を過ごす。特に物語が掴めないまま推移する最初の15分間たるや、見たことのない映画に触れたという驚きを呼ぶ。この夜は明けるのか。