フランス映画祭のラインナップ解禁、ギャスパー・ノエ新作「VORTEX」国内初上映
2022年11月8日 13:42
8 映画ナタリー編集部
「フランス映画祭2022 横浜」のラインナップが解禁。ギャスパー・ノエの新作「VORTEX」や第47回セザール賞で作品賞を含む最多7冠に輝いた「幻滅」が日本初上映される。
1993年のスタートから今年で30回目を迎えるフランス映画祭。石田ゆり子がフェスティバルミューズを務める今回は、12月1日から4日にかけて神奈川・横浜みなとみらい21地区を中心に開催される。オープニング作品はエッフェル塔の設計に挑戦したギュスターヴ・エッフェルを主人公にした「EIFFEL(原題)」であることは既報の通り。このたび長編10作品、短編6作品の全貌が明らかになった。
「VORTEX」は主演にフランソワーズ・ルブランとダリオ・アルジェントを迎え、ある老夫婦の人生最後の時間を全編スプリットスクリーンで描いた1作。「幻滅」はオノレ・ド・バルザックの小説を原作に、虚飾と快楽にまみれた19世紀フランスのメディア状況を描いた社会派ドラマだ。「未来よ、こんにちは」のミア・ハンセン=ラヴがレア・セドゥを主演に迎えた「ワン・ファイン・モーニング(仮題)」、「アマンダと僕」のミカエル・アースがシャルロット・ゲンズブールを主演に迎えた「The Passengers of the Night(英題)」もラインナップに並んだ。
バイクを偏愛する女性のハードな人生模様を描き、カンヌ国際映画祭ある視点部門の審査員特別賞を受賞した「ロデオ」も日本初上映。同作はリアリーライクフィルムズ配給で、2023年6月の公開が予定されていることも明らかになった。またロール・カラミー主演で育児と仕事に忙殺されるシングルマザーを描いた「フルタイム」、アラン・ウゲットが祖父の物語を通してフランスで暮らすイタリア移民の歴史を描いたストップモーションアニメ「イヌとイタリア人、お断り!」が上映される。そのほかのラインナップは下記の通り。チケットは現在、チケットぴあで販売中だ。
20人に及ぶ来日ゲストも予定。第78回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞に輝いた12月2日公開作「あのこと」の監督オードレイ・ディヴァン、主演のアナマリア・ヴァルトロメイが来日する。俳優のロマン・デュリスやメルヴィル・プポーの参加も発表された。
フランス映画祭2022 横浜
2022年12月1日(木)~4日(日)神奈川県 横浜みなとみらい21地区を中心に開催
長編作品
「EIFFEL(原題)」(配給:キノフィルムズ)
「フルタイム」
「幻滅」(配給:ハーク)
「イヌとイタリア人、お断り!」
「The Passengers of the Night(英題)」(配給:ビターズ・エンド)
「あのこと」(配給:ギャガ)
「メグレ(仮題)」(配給:アンプラグド)
「ロデオ」(配給:リアリーライクフィルムズ)
「ワン・ファイン・モーニング(仮題)」(配給:アンプラグド)
「VORTEX」(配給:シンカ)
フランスのストップモーション・アニメーションの世界(短編)
「くすんだ海」
「記憶」
「風の娘たち」
「レイモンド、もしくは縦への逃避」
「崩れる関係」
「姉妹」
※「EIFFEL(原題)」「幻滅」「The Passengers of the Night(英題)」はR15+指定作品
「VORTEX」 (c)2021 RECTANGLE PRODUCTIONS – WILD BUNCH INTERNATIONAL – LES CINÉMAS DE LA ZONE – KNM ARTEMIS PRODUCTIONS – SRAB FILMS – LES FILMS VELVET – KALLOUCHE CINÉMA Visa d’exploitation N° 155 193
続・池袋らぶせくしー @RUsrjkCwbF354K8
ノエの新作だけでも観たい!
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