「1人のダンス」などで知られる
安楽が自ら演じる映画監督・安楽を主人公とする本作。30歳を目前に控え映画が撮れなくなってしまった安楽が、“撮ること”を通して自らを模索する姿が描かれる。
「佐々木、イン、マイマイン」などで知られる俳優の
またこのたび「夢半ば」の公開を記念し、東京の池袋シネマ・ロサにて安楽の監督作「
「夢半ば」は11月12日より東京・ポレポレ東中野ほか全国で順次公開。
井戸沼紀美(特集上映「肌蹴る光線 ―あたらしい映画―」主催者)コメント
「何を撮ったらいいかわからない」
監督であり主演の安楽さんが、安楽さんのまま
あまりにまっすぐ語るので、胸がぐらついた。
自分を守る言葉が削ぎ落とされた告白だった。
私はそれを、格好いいと思った。
イトウハルヒ(俳優・モデル)コメント
言葉、目線、距離感、焦り、迷い。
この映画の全部に真実があって、痛いほどに私に突き刺さります。
1つずつ、悩んで、決めて、捨てて、後悔して、肯定して、確かめて。
夢も人生も、全部飲み込んで歩んでいくっきゃない。
そんな覚悟を受け取ったように感じました。
折田侑駿(文筆家)コメント
いろいろな分野に同世代の気になる人間がいる。こと映画の分野においては、安楽涼監督がそのひとりだ。30代に入った彼は「怒る」ことをやめたらしい。彼には彼にしかできない、これまでとは異なる歩の進め方を見つけたようである。ここに「夢半ば」という新たなスタートラインが引かれた。安楽涼は走るのではなく、戸惑いながらも穏やかに歩き始めた。これからも沿道から声をかけたい。「頑張れ」ではなく、「大丈夫だよ」と。
東かほり(映画監督・グラフィックデザイナー)コメント
彼のうしろを、自転車でゆっくり追いかける彼女のリュックから出た長ネギに、決心を感じる。変わることも、変われないことも、変わってしまうことも、全部こわくなる夜もあるけれど、あんなにしあわせそうにお寿司を食べるふたりなら、きっと全部大丈夫。
細川岳(俳優)コメント
自分の人生を切り取った安楽くんの映画はいつもどうしようもなさに溢れている。不器用なくらいスクリーンからその想いが伝わり、知らないはずの彼の人生を想像してしまう。きっと自分に重なるものがいくつもあるんだと思う。
そんな安楽くんの映画を、人生を、これからも見届けたい。
吉田浩太(映画監督)コメント
安楽監督はどうしようもなく苦しい世界を打破するため身を削って映画を作り続けてきた。自分の内から湧き出る表現欲求に常に向き合い、何を表現したいのか自問自答を繰り返す作業はかなり苦しい作業であり、いつか自分の中の欲求が枯渇するのではないかと物凄い不安に陥ったりもする。創作に対する不安や葛藤を映し、その先の自分なりの表現を見つけ出そうとする監督の姿にとても共感をしました。
安楽涼の映画作品
リンク
ポレポレ東中野 @Pole2_theater
細川岳らが安楽涼の監督作「夢半ば」にコメント、「追い風」の1日限定上映も決定 https://t.co/kd5KPipcwj