「
本作は、実在するゲイの水球チームをモデルに仲間の絆と成長を描くシリーズの第2弾。4年に1度の国際大会ゲイゲームズの開催地・東京を目指した一行が、思わぬ騒動に巻き込まれるさまが描かれる。
ル・ギャロは「僕たちが撮ったLGBTQの映画に興味を持ってくれて、応援しに来てくれてありがとう」と集まったファンに感謝する。ゴヴァールは「日本で撮影ができなかったので、やっと来られたなという気持ちです! 皆さんに会えて幸せ」と笑顔で客席を見回した。
ル・ギャロは、映画のモデルとなったチームに所属している。彼は「このチームに入ったことで自分の人生が変わった。メンバーは親友とも言える存在です」と仲間への愛を言葉にする。本作への思いを尋ねられたゴヴァールは「自分でも水球をやってみたいなと思ってこの映画を作りました。あと、今日着ているジャケットが欲しかったんです」とジョークを飛ばした。
続いて、日本を舞台に選んだ理由をル・ギャロは「前作の配給権を最初に買ってくれた国が日本なんです。配給会社から『続編があれば共同制作者として参加したい』と言われて、日本が舞台になることが決まりました」と説明する。ゴヴァールは「遠い国で、自分たちが(作品に込めた)エモーションを伝えられることに感動しています。気に入ってもらえるといいな」と、日本でも公開を楽しみにしているファンが多いことを喜んだ。
映画初出演のブリアナはフランスで撮影に臨んだ。ブリアナは「けっこう過酷というのかしら。水の上でね、動いていたの。だもんで瀕死の状態で撮影をさせていただいたんです」「(スタッフは)遠慮してくださったと思う。わたくしが『もうけっこうきついよ』と言ったら早めにOKをくださった」と懐かしむ。ル・ギャロは「ブリアナさんがまだ生きててよかった」と茶目っ気たっぷりに話し、「水の上でいろんな制約やリスクがあったので大変だったと思います」と撮影を乗り切ったブリアナをねぎらった。
イベントでは本作と「Changes」のコラボトレイラーがお披露目された。この曲を書き下ろしたビッケブランカは「『多様なものを描く映画の主題歌は、お前にしか書けない』と言ってくれたのが印象的です」と監督2人との対話を振り返り、「個人的な気持ちや監督たちの思いもくみ取りながら、納得がいく曲ができたと思います」と胸を張る。そんな彼に、ゴヴァールは「とても幸せな気持ちで、つい笑顔になってしまいます」と楽曲の感想を伝えた。
最後にル・ギャロは「これは私たちの人生の中でとても大事な、自由についての映画だと思っています」とメッセージを送る。ゴヴァールは「映画を最初から最後まで観てもらえるように、冒頭にブリアナさんのシーン、エンディングにビッケさんの曲を持ってきました」と冗談で会場を沸かせた。その言葉にブリアナは「だと思った」と述べ、「楽しい雰囲気の作品だけど、油断しているとぐっときちゃうことがございますので」と観客に呼びかける。ビッケブランカは「シンプルに胸に届くストーリーで、キャラクターの個性も強く立っている。飽きる瞬間がないです」と絶賛した。
「シャイニー・シュリンプス!世界に羽ばたけ」は、10月28日より東京・新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国でロードショー。
関連記事
セドリック・ル・ギャロの映画作品
関連商品
映画ナタリー @eiga_natalie
シャイニー・シュリンプス!監督コンビが来日、水上で動いたブリアナ・ギガンテ「けっこう過酷」(写真16枚)
https://t.co/it7s5j69yn
#シャイニー・シュリンプス #セドリック・ル・ギャロ #マキシム・ゴヴァール #ブリアナ・ギガンテ #ビッケブランカ https://t.co/VGjnCBVmRX