井浦新と田中麗奈が夫婦役、森達也が関東大震災直後の虐殺描く「福田村事件」に出演

井浦新と田中麗奈が、森達也の監督作「福田村事件（仮題）」で主演を務めることがわかった。

関東大震災直後に千葉県福田村で起こった実際の虐殺事件を題材とした本作は、「FAKE」「i-新聞記者ドキュメント-」などドキュメンタリー作品で知られる森が手がける初の劇映画。1923年春、澤田智一は教師をしていた日本統治下の京城を離れ、妻の静子とともに故郷の福田村に帰ってくる。彼は日本軍が朝鮮で犯した虐殺事件の目撃者であったが、妻にもその事実を隠していた。一方、行商団一行が関東地方を目指して香川を出発。9月1日に関東地方を大地震が襲い、人々は大混乱に陥る。そして9月6日、行商団は次なる行商地へ向かうため利根川の渡し場へ。しかし支配人と渡し守の小さな口論に端を発した行き違いが興奮した村民の集団心理に火をつけ、のちに歴史に葬られる大虐殺を引き起こしてしまう。

井浦が智一を演じ、静子役で田中が出演。荒井晴彦が企画を担当し、佐伯俊道、井上淳一、荒井が脚本を手がけた。

「福田村事件（仮題）」は2023年に公開予定。