ウォン・カーウァイ自らの手により過去作を4Kレストア化するプロジェクトの中から、
ウォン・カーウァイは「観客は、その作品を初めて観たときの記憶が強烈に残っているもの。今回のレストアは、単なる焼き直しではなく、新たに生まれ変わった作品と位置付けることにしました。この新しい作品を楽しんでもらいたい」と述べ、「『恋する惑星』と『花様年華』は私のお気に入りのアスペクト比1.66:1で撮影され劇場公開されましたが、ビデオ化の際に1.85:1に修正されました。そこで今回のレストアではもとのアスペクト比に戻しました」と説明。
そして「『天使の涙』は、もともと意図していたスコープサイズに変更しています。当時はスタンダード画面で撮影したものをワイド画面に編集することは不可能でしたが、今回のレストアで実現することができました。また、『恋する惑星』は公開当時5.1chが存在しなかったため、今回5.1ch音声を再構成。『花様年華』もリミックスしています」と紹介する。火災によってオリジナルネガの一部が焼失してしまった「ブエノスアイレス」については、「(火事が原因で)一部のシーンを短くする必要がありましたが、ほとんどのシーンは以前よりも美しく復元することができました」と自信を見せた。
「恋する惑星」「天使の涙」「ブエノスアイレス」「花様年華」「2046」の4Kレストア版は東京・シネマート新宿、グランドシネマサンシャイン、立川シネマシティほか全国で順次公開。
『すべて、至るところにある』リムカーワイ @cinemadrifter
以下の記事と関係なく、
リム・カーワイ監督の七作品は
5月13日より二週間、
札幌のサツゲキ劇場で一挙公開!
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