「Hulu U35クリエイターズ・チャレンジ(HU35)」のグランプリ授賞式が東京・テアトル新宿で3月22日に行われ、審査員の
Huluが開催する「HU35」は、35歳以下を対象とした新世代の映像クリエイター発掘・育成プロジェクト。応募総数は849企画に及び、そこから選出されたファイナリスト5名が、制作費1000万円とプロの映画制作チームのサポートを得て、自身がプレゼンした短編企画を映像化した。完成した5作品は、制作過程に密着したドキュメンタリーとともにHuluで配信されている。
授賞式は、ファイナリストと審査員によるトークセッションからスタート。フリーランスの映画監督としても活躍しながら「脱走球児」を監督した
演出家としても活躍する上田迅は「速水早苗は一足遅い」を監督。主人公・早苗が耐えきれず叫ぶシーンについて、主演を務めた深川麻衣から「どうしましょう?」と相談されたことを明かし、「そうやって一歩一歩積み重ね、丁寧に作っていけたのが印象的でした」と思い返す。現役大学生で最年少の幡豆彌呂史は、映画制作も脚本作りもまっさらな状態から「鶴美さんのメリバ講座」を完成させた。「最初は自分がお願いしたい演技と、役者さんが考えてくれる演技が違ったことをうまく伝えられなくて後悔した」と反省するも「中盤あたりからは、自分の思いを伝えて撮影に臨むことができました」と述べ、成長をのぞかせた。
最後に登壇したのは「瑠璃とカラス」を手がけた、テレビ局制作勤務の吉川肇。漫才師を目指す高校生2人組の物語ということで、“ネイティブな関西弁を話すことができる人”というキャスティングにこだわり、その結果「間がすごく気持ちよかった」と手応えをうかがわせた。
そして今回、グランプリが老山の監督作「まんたろうのラジオ体操」に、Hulu会員の投票によって決定したオーディエンスアワードが上田の監督作「速水早苗は一足遅い」に決定。グランプリには、Hulu新作監督権と賞金100万円が授与される。受賞理由について沖田は「物語以上に人の気持ちが描かれていた」、橋本は「気持ちが震えました」、じろうは「一番没入できました」とそれぞれ絶賛していく。主催であるHJホールディングスの社長・於保浩之から、本プロジェクトの第2回の開催が発表されると、橋本は「興味はあったけど二の足を踏んでいた方、今回のタイミングでは応募できなかった方、次は自分にもチャンスがあるかもしれないと思ったら、応募するのはタダなので、ぜひ応募してください!」と呼びかけた。
Hulu U35クリエイターズ・チャレンジ
グランプリ
老山綾乃「まんたろうのラジオ体操」
オーディエンスアワード
上田迅「速水早苗は一足遅い」
おおとも ひさし @tekuriha
橋本愛ら絶賛「気持ちが震えました」、Huluのクリエイター発掘企画グランプリ決定 -
"グランプリが老山の監督作「まんたろうのラジオ体操」に、Hulu会員の投票によって決定したオーディエンスアワードが上田の監督作「速水早苗は一足遅い」に決定。 https://t.co/aAnO2poRjd