岡田准一と永野芽郁が初のブルーリボン賞主演賞に輝く、作品賞は「孤狼の血 LEVEL2」

第64回ブルーリボン賞の受賞結果が発表された。

在京スポーツ新聞7紙の映画担当記者で構成される東京映画記者会が選ぶブルーリボン賞。作品賞は、前作「孤狼の血」から3年後の舞台を描いた白石和彌の監督作「孤狼の血 LEVEL2」に決定した。白石は過去に監督賞を2度受賞しているが、作品賞は今回が初となる。外国作品賞は「007／ノー・タイム・トゥ・ダイ」へ授与され、西川美和が「すばらしき世界」で3度目の監督賞に輝いた。

主演男優賞は「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」「燃えよ剣」の岡田准一、主演女優賞は「地獄の花園」「そして、バトンは渡された」の永野芽郁が獲得。2人は初のブルーリボン賞主演賞を手にした。岡田は「お芝居もあるかもしれないですが、単純に自分が映画を愛してきた姿勢や、スタッフとしても映画で良い物を作ろうとチャレンジしている姿勢も評価していただいたのかなと感じています」、永野は「受賞を聞いた時は『まさか！』と思いました。ブルーリボン賞は自分とはかけ離れたところにある賞だと思っていたので、すごく光栄です」とそれぞれコメントを発表している。

助演男優賞には「あの頃。」「ONODA 一万夜を越えて」「すばらしき世界」の仲野太賀、助演女優賞には「ドライブ・マイ・カー」の三浦透子が選ばれ、新人賞は「サマーフィルムにのって」「由宇子の天秤」に出演した河合優実へ贈られた。

なお新型コロナウイルス感染防止のため、2021年に引き続き第64回ブルーリボン賞の授賞式は中止に。来年は主演賞に輝いた岡田と永野が授賞式の司会を務める予定だ。

岡田准一 コメント

ブルーリボン賞とはなかなか縁がないイメージがあったので、今回の受賞を凄くうれしく思います。（受賞理由として）お芝居もあるかもしれないですが、単純に自分が映画を愛してきた姿勢や、スタッフとしても映画で良い物を作ろうとチャレンジしている姿勢も評価していただいたのかなと感じています。時代劇やアクションなど今まで培ったものを全部出そうと現場に立っていた「燃えよ剣」と、令和になって新たなチャレンジを始めようと臨んでいた「ザ・ファブル2」という2作品が同時期に公開され、高く評価されてうれしく思います。

永野芽郁 コメント

受賞を聞いた時は「まさか！」と思いました。ブルーリボン賞は自分とはかけ離れたところにある賞だと思っていたので、すごく光栄です。どちらの作品もチーム一丸となって良い映画を作ろうと思ってやっていたので、「良い映画だったよ」と言ってもらえたように感じてすごく心強いです。ステップアップしなきゃいけないという気持ちとともに、「もっと頑張れよ」って背中を押してくれるような1年になったのかなと思います。

第64回ブルーリボン賞 受賞一覧

作品賞

「孤狼の血 LEVEL2」

主演男優賞

岡田准一「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」「燃えよ剣」

主演女優賞

永野芽郁「地獄の花園」「そして、バトンは渡された」

助演男優賞

仲野太賀「あの頃。」「ONODA 一万夜を越えて」「すばらしき世界」

助演女優賞

三浦透子「ドライブ・マイ・カー」

監督賞

西川美和「すばらしき世界」

新人賞

河合優実「サマーフィルムにのって」「由宇子の天秤」

外国作品賞

「007／ノー・タイム・トゥ・ダイ」