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ことなかれ主義の議員秘書・谷村勉と、病に倒れた父に代わって出馬することになった令嬢候補者・川島有美の選挙活動がシニカルに描かれる「決戦は日曜日」。日本を変えるためひそかに“落選”を目指して奔走する谷村と有美を、窪田と宮沢がそれぞれ演じ、赤楚は秘書チームの1人である岩渕勇気に扮した。
初挑戦となる秘書役について問われた窪田は「(芸能の)マネージャーのイメージでやってました。サポートしてくれる立場ということで、秘書とマネージャーは通じる部分はあるなと。(秘書やマネージャーがサポートする対象に)いろいろ言いづらいことってあるんだなと思って。だからマネージャーさんが(自分にも)言いやすい環境を作らないといけないなって思ったりしましたね」と、役から得た学びについて話す。
宮沢は「これがコメディとか、何が笑いだとかいうことはあまり考えず、純粋に有美として目の前に起こる疑問に対して発言して、行動しました」と回想。「でも皆さんのリアクションが面白いので、撮影中は色気が出て、監督に『ここはこうしたらいいんじゃないか』『こういうことをやってみようと思うんですけど』と伺いに行くと『あ、いらないです』って即答されることが毎日あって(笑)。あきらめて、まっすぐに役を演じようと思いました」と坂下とのやり取りを明かした。
これを受け、MCから「それは監督にビジョンがはっきりあるということですね?」と振られると坂下は「そうですね」と一言、あっさり回答。この様子を見た宮沢は笑いながらも「でも疑問や提案にすぐ即答してくださるので、やりやすかったです。監督にはっきりビジョンがあると直接感じられた。監督がOKだと言ってくれたら本当にOKなんだと信じられましたね」と述べた。
お気に入りのシーンを問われた宮沢は「炎上系YouTuberの方が、私(有美)が演説してるところに来て、炎上させようというたくらみを持ってインタビューするところです。有美がブチギレるんですけど、気持ちよかったなー。役者ってああいう場が与えられたら人をぶっても蹴ってもいいんだなって(笑)」と笑って答える。同じ質問に対して、赤楚は「ミームっていう言葉を使うシーンがあったんですけど、わからなかったので事前に調べました。皆さんが知らないっていうので教えました。なのでミームのシーンが好きです」と回答。宮沢は「みんな『ミームってなんだろうね』って言ってたのに、まるで昔から知ってるように教えてくれましたよね」と振り返った。
続いて本作がコメディということにちなみ、登壇者の初笑いしたことを明かすコーナーへ。まず窪田は「サウナに行ったら、関西のおじさんたちが2、3人いて、全員声が大きくて。ちょうどテレビでサウナ特集やってて、おじさんたちがそれを見ながら『サウナハット、これなんの意味があるんや!』とかずっと言ってたのが面白くて。それが初笑いでした」と話す。
続いて坂下が「監督の初笑いは?」と聞かれると、静かな雰囲気の彼に対して「めちゃめちゃ気になる!」とキャストたちの注目が集まる。すると坂下は「初夢で現金の札束を持ったままジェットコースターに乗ってて。必死に押さえるんですけど、全部飛んで行っちゃって。何か象徴的だなと思いました。笑うしかないなと」と淡々と回答し、会場の笑いを誘った。
イベントの最後には窪田が挨拶。「この映画は笑いの中にも核心を突いた言葉がたくさん織り交ざっていて、どこか他人事と思えないような内容になっています。選挙って他人事ではなくて自分たちの周りにあるものだと思うし、それを描いてるのが『決戦は日曜日』なので、面白かったと思う方は周りの人に伝えていただけたらうれしいです」と呼びかけた。
「決戦は日曜日」は全国で公開中。
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