「Wiz/Out」「リバースダイアリー」で知られる
園田は2009年に函館港イルミナシオン映画祭・シナリオ大賞にて審査員奨励賞を受賞した脚本「記憶代理人」の1篇を、設定やストーリーを大幅に改訂し映画化。「消せない記憶」は路上ミュージシャン・神崎優衣と舞台俳優・西潤一の関係を軸にした物語だ。路上パフォーマンスを通じて出会った2人は、次第に惹かれ合い交際を始める。しかし、西が突然の失踪。2年が過ぎたある日、優衣は「西の記憶を預かっている」という手紙を受け取る。行方を探して“記憶の上映会”を訪れた優衣は、西が抱えていた秘密を知る。
1000名を超える応募者の中から、オーディションで主演に抜擢された見上と兵頭。優衣役の見上は「苦手意識のあった歌唱に挑戦するということで、緊張や不安もありますが、優衣ならそれすらも糧にして突き進んでいくだろうな、と。なので私も、優衣と共に葛藤しながらも成長していきたいです」と撮影への意気込みを語る。また西役の兵頭も「僕が生きてきて感じた事のない感情や、経験のない事が沢山ありますが、一つ一つ悩んで苦しんで、西潤一という人物に僕自身が、ゆっくりと深く浸っていきたいと思っています」と述べた。
「消せない記憶」では2021年秋の撮影開始に向けて制作費を募るクラウドファンディングがMotionGalleryでスタート。リターンには完成披露試写会のチケットやエンドクレジットへの名前掲載、監督や出演者の直筆サイン入りポスターと台本などが用意された。映画は年内の完成と2022年の映画祭出品と劇場公開を目指す。園田によるコメントも下記に掲載した。
※記事初出時より、一部キャストに変更がありました。
見上愛 コメント
神崎優衣役を演じさせて頂きます、見上愛です。
脚本を読んだとき、私たちはいつだって、目に見えないものに頼ってばっかりなんだなと実感しました。
そしてこの作品には、そのことの危うさも、素晴らしさも、詰まっていると思います。
苦手意識のあった歌唱に挑戦するということで、緊張や不安もありますが、優衣ならそれすらも糧にして突き進んでいくだろうな、と。なので私も、優衣と共に葛藤しながらも成長していきたいです。
兵頭さんを初め、魅力的な皆様とご一緒出来ることに感謝しつつ、これからの撮影に臨みたいと思います。
皆様に作品をお届けできる日が楽しみです。
兵頭功海 コメント
映画「消せない記憶」西潤一役のワークショップオーディションがあると知り、台本を読みました。
まずは、絶対にワークショップオーディションを受けたいと思いました。
難しい内容で、映画の主演でもあります。
映画が好きで、この仕事を始めた僕にとって、役者の道を進む上で、この作品が大きな壁になる気がしましたし、同時に必要だとも感じました。
そして、なぜかこの物語を読む事、西という人物に出会う事が初めてな気がしなかったんです。一度読んだだけで、西の心情や言葉がスッと入ってきた感覚があり、西は絶対に僕が演じる。大切に演じたいと強く思いました。
主演が決まったと連絡頂いた時はとにかく、本当に、嬉しかったです。
後は、個人的に母の誕生日に連絡が来たので少しは親孝行ができたのかなと思いました。
撮影はまだ先ですが、とにかく楽しみです。内容的に苦しい部分もありますし、僕が生きてきて感じた事のない感情や、経験のない事が沢山ありますが、一つ一つ悩んで苦しんで、西潤一という人物に僕自身が、ゆっくりと深く浸っていきたいと思っています。
そして、お相手の神崎優衣役が見上愛さんと聞いて、以前から作品を見て知っていて、彼女にしかない、素敵な雰囲気を持った、素晴らしい役者さんだと思っていたので、一緒に作品を作れるということで、更に楽しみになりました。
最後に、皆さんに、良い映画を届けられるよう、西という役を全力で生きたいと思います。是非、楽しみにして頂ければと思います。
園田新 コメント
素晴らしい俳優を迎えることができて、心から嬉しく思います。
1000通を越える応募書類と数百件もの選考動画、ワークショップ形式のオーディションでは300人もの俳優と100時間を越えるシーンワークを行いました。
見上愛さんは、オンラインオーディションの動画にて弾き語りを拝見しました。演奏や歌唱以上に伝わってくる感情が凄く、最終オーディションにお越しいただくことにしました。その際、相手役を務めてくれた俳優も驚くほどの素晴らしい感受性を見せてくれました。
兵頭功海さんは、西潤一の持つ大きさと優しさを感じさせてくれました。オーディションでは、一人芝居を披露する課題なのに、神崎優衣役を希望していた参加者のギターを借りて、即興で弾き語りを見せてくれました。その度胸と自分の気持ちに正直なところに、西潤一を見た気がします。
演技の上手い方は他にもいましたが、この2人の組み合わせがベストだと思いました。この魅力的な俳優ふたりが演じたら、必ずや脚本のイメージを超えたものになると確信しました。
作品は当初私が想像していたものよりも色んな意味で大きくなりつつあります。持てる全てを注ぎ込む覚悟はできています。
今回、オーディションのために多大なる時間と労力を注ぎ、本気で挑んでくれた方々の想いも胸に、誠実に制作してまいります。もし本作に興味を持っていただけましたら、クラウドファンドへのご支援、ご協力もご検討いただきたく、お願い申し上げます。
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見上愛と兵頭功海がW主演、「消せない記憶」のクラウドファンディング開始(コメントあり)
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