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太平洋戦争末期に存在した“日本の原爆研究”を題材に、時代に翻弄されながらもひたむきに青春の日々を生きた若者たちを描いた本作。柳楽が実験に没頭する若き科学者・石村修、有村が幼なじみの朝倉世津、
大河ドラマ「青天を衝け」などを手がける黒崎が10年間温め続けた本企画。黒崎は戦時中の学生が書いた日記の断片をもとに脚本を執筆した。「彼が研究していたのは当時最先端だった原子物理学。未知の学問にただひたむきに取り組む若者で、勉強以外にも好きな人や食べたもの、友人のこともたくさん書いてあった。昔話ではなく等身大の若者として浮かび上がってくる気がして、なんとか物語にしたいと思い脚本を書き始めました」と振り返る。
脚本で書かれていた事実に「衝撃を受けた」という有村。「この話を世の中に送り出したときにどうなるんだろう?と怖さもありました。責任や覚悟が必要になると思いました」と述懐する。有村と黒崎は連続テレビ小説「ひよっこ」で1年以上ともに仕事をした仲で、有村は「とても信頼している監督で、すごく熱量も感じた。ぜひ一緒に挑戦させてくださいということで出演を決めました」と述べた。有村と同じ覚悟と責任を感じていた柳楽も撮影を「本当に貴重な時間。知らないことがたくさんあって勉強になりました。30歳前後の俳優がしっかりしたテーマの作品に参加して、皆さんに伝えていくのがとても意味のあることと思えました」と語る。
印象に残っている撮影を問われた柳楽は、三浦と有村と共演した海でのシーンを挙げた。「ワンテイクじゃないとダメな緊張感のある難しいシーン。映画の現場だけど、気持ちは舞台の初日前でした」と回想。さらに「春馬くんとは10代の頃から一緒のオーディションを受けてきた戦友であり、ライバル。そして今回は兄弟という関係性。春馬くんはこの作品に愛を持って参加してくれたような気がします。これからも春馬くんをずっと愛して大切にして生きていきたいと、そう思える大切なシーンです」と続けた。
主人公の石村修は、黒崎曰く「取材でたどり着いた、いろんな人のイメージをつなぎ合わせて生まれたキャラクター」。一方で國村演じる荒勝は唯一実在の人物であり、遺族の許可を得て造形されている。黒崎は「この映画は論争を呼ぶような、いろんな視点を含んだ危険な作品という側面もある。そこで実在の名前を背負って演じていただくのには覚悟が必要。どちらに転ぶかわからない物語で、國村さんは『それを映画でやらんと意味ないだろ。やりますよ』と快く引き受けてくださった。非常に勇気付けられました」とキャスティングの裏話を披露。さらに「この映画が形になる、ならないのせめぎ合いのときに、『絶対に実現させようよ』と出演者の皆さんが背中を押してくれた。本当に大事な仲間であり、映画にとっての恩人です」と感謝を伝えた。
また國村はコロナ禍を踏まえ「戦争とパンデミックの違いはありますが、どちらも異常な状況。個人の力だけではどうにもならない。そんな状況を生きた若者と、そんな時代になることを止められなかった私たちの世代。そういった構図のお話です。このパンデミック下で観ていただくと、別の感じ方をしていただけるのではと思ってます」と呼びかけた。
「映画 太陽の子」は8月6日より全国ロードショー。
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