女性の欲求が禁じられた世界…画家と貴婦人の娘が出会う「燃ゆる女の肖像」本編映像

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第72回カンヌ国際映画祭で脚本賞とクィアパルム賞に輝いた「燃ゆる女の肖像」の本編映像の一部が、YouTubeで公開された。

「燃ゆる女の肖像」

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「燃ゆる女の肖像」

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本作では18世紀のフランス・ブルターニュの孤島を舞台に、画家マリアンヌと貴婦人の娘エロイーズの恋模様が描かれる。「午後8時の訪問者」のアデル・エネルがエロイーズ、「不実な女と官能詩人」のノエミ・メルランがマリアンヌを演じた。

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見合いを控えていたエロイーズは、そのために肖像画を描かれることを拒んでいた。彼女の母親である伯爵夫人からエロイーズに散歩の相手だと思わせ、隠れて絵を描いてほしいと依頼を受けたマリアンヌ。映像にはそんなマリアンヌとエロイーズが出会う場面が収められた。エロイーズが散歩に出ると聞き追いかけるマリアンヌ。しかし、エロイーズは突然崖に向かって走り出す。

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監督を務めたセリーヌ・シアマは「この映画について考え始めてすぐにぶつかった難題が、当時の女性たちのありのままの感情を表現することでした」と回想。続けて「女性たちは、自分たちの将来がすでに決められているものであるとわかっていた一方で、定められた運命以外の体験もしていました。好奇心旺盛で、賢く、恋愛することを望んでいたのです」と述べ、「女性たちの欲求が当時の世界では禁じられていたものであったとしても、その事実は変わりません。1人になったときようやく、すべての儀礼から解放され、警戒感が解け、気を抜くことが許されます。自分の体が自分のものになる唯一の時間でした。私は、彼女たちの友情や問いかけ、その姿勢、ユーモア、そして、走ることへの情熱に報いたかったのです」と語った。

フランス映画「燃ゆる女の肖像」は、12月4日より東京・TOHOシネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほか全国で順次公開される。

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(c)Lilies Films.

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