「朝が来る」本編映像、“デート”での井浦新の言葉をセリフに採用

河瀬直美の監督作「朝が来る」より、本編映像の一部がYouTubeで公開された。

辻村深月の同名小説を原作に、実の子供を持てず養子を迎えた夫婦と、産んだ子供を育てられなかった女性の関わりを描いた本作。一度は子供を持つことをあきらめた夫婦・栗原佐都子と清和を永作博美と井浦新、実の子を育てることができなかった少女・片倉ひかりを蒔田彩珠が演じた。

今回公開されたのは、栗原夫婦のデートシーン。子供が欲しいと考え始めた2人が高級レストランでデートする場面では、「子供ができたら来られなくなるから」と仲良く話す2人の様子が収められた。そして後半には、栃木・大谷石地下採掘場跡の大谷資料館を訪れる2人の姿も切り取られている。

河瀬組では、登場人物たちが経験したであろうことを役者にも実体験させる“役積み”という機会が設けられており、永作と井浦はクランクイン前に河瀬と3人で同地を訪れた。その日のデートコースはすべて井浦が考え、自らレンタカーの手配もしたという。大谷資料館への道中で井浦が言った「そこの石は全部地球の記憶だよね」という言葉は、栗原夫婦の“初デートの記憶”として劇中のセリフに使われている。

「朝が来る」は明日10月23日より全国でロードショー。

※河瀬直美の瀬は旧字体が正式表記