北米の日本映画祭で“大林賞”受賞、インド出身監督の「コントラ」2021年公開

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北米最大規模の日本映画祭・JAPAN CUTS ~ジャパン・カッツ!のネクストジェネレーション・コンペティション部門で大林賞を受賞した「コントラ」が、2021年春に公開される。

「コントラ」ポスタービジュアル

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「コントラ」

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本作は、「東京不穏詩」で長編監督デビューし、日本を拠点に活動しているインド出身のアンシュル・チョウハンの長編第2作。戦争の記憶、地方の鬱屈、経済格差といった現代日本の社会問題を、モノクロ映像で映し出す。劇中では、祖父が遺した第2次世界大戦中の日記を見つけた女子高生ソラと、後ろ向きにしか歩けないホームレスの男の不思議な交流が描かれる。ソラを円井わん、ホームレスの男を間瀬英正が演じ、ソラの父に山田太一が扮した。

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米現地時間7月17日から30日にかけてオンラインで開催された、第14回JAPAN CUTS。大林宣彦の名前を冠する大林賞は、ネクストジェネレーション部門からもっとも優れた作品を選出する賞として、今年度新設されたものだ。初代受賞作に「コントラ」を選んだ理由を、審査員の安藤桃子、ジュリアン・ロス、高松美由紀は「この作品の監督は、映画という枠の中で彼独自の世界を創り上げるべく、日本を見る双眼鏡を持ち続けることができる監督だと信じています」と述べている。

またこのたび、受賞に関するチョウハンのインタビュー動画がYouTubeで公開された。彼は「自分が作りたいと思ったものに対し自由に作っている監督には、とても感化されています。大林監督はそのうちの1人で、彼の映画のすべては彼自身の自由を象徴していると思います」と話した。

「コントラ」は東京・K's cinemaほか全国で順次公開。YouTubeでは予告編も視聴可能だ。

アンシュル・チョウハン 大林賞受賞時のコメント

JAPAN CUTSのNext Generation部門に「コントラ」がノミネートされたというニュースを聞いただけさえ、嬉しい気持ちであふれていたのですが、大林賞を受賞したと分かった時は、言葉に出来ないほどの喜びがありました。コントラチームの全員もこの朗報にとても喜んでいました。「コントラ」は私にとって個人的な感情を強く含んでいる作品で、この映画は当時の自分の感情を満たすために作ったものでした。なので、制作中は、まさかここまでの評価や映画祭で結果を出せるとは思ってもいませんでした。それが、こうして沢山の方に訴えかけられる映画になったこと、そして「この映画を作ってくれてありがとう」というメッセージを沢山いただけたことは、映画制作者にとってこれ以上ない喜びです。大林監督が、実験的な映画作りや第二次世界大戦に関わる内容を映画で多く触れていたこともあり、私自身、この初代大林賞をいただくということを本当に光栄に思い、同時に今後の活力にも繋がっています。コントラチームを代表して、JAPAN CUTS、JAPAN Society NY、そして審査員である安藤桃子氏、高松美由紀氏、そしてJulian Ross氏には感謝の気持ちでいっぱいです。

大林賞審査員(安藤桃子、ジュリアン・ロス、高松美由紀)コメント

映画業界が危機的な変化に直面している今、ネクストジェネレーション・コンペティション部門は我々、審査員に日本映画界の未来を見据えるという意欲をかき立てました。受賞作品は、過去の重さと、それに一人ではなく、一緒に取り組む人たちの責任を探求しています。過去に根ざした作品でありながら、登場人物の少女が成長する過程の多感な状況をきめ細かく描かれていることと、少女がいかにして道導となったかに心を打たれました。この作品の監督は、映画という枠の中で彼独自の世界を創り上げるべく、日本を見ることができる双眼鏡を持ち続けることができる監督だと信じています。猛スピードで変化し、進化する。奇しくも最も大和魂を感じる一本、そしてこれからの未来に最も期待を覚えさせたのは後ろ向きに走る男を主人公にした映画だった。2020年日本映画祭ジャパン・カッツの第1回大林賞はアンシュル・チョウハン監督の「コントラ」に贈ります。

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