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野中ともその同名小説をもとにした「宇宙でいちばんあかるい屋根」では、悩める14歳の中学生・大石つばめと、謎の老女・星ばあが過ごすひと夏が描かれる。本日の試写会には、つばめ役の
イベント開始時、ロサンゼルスが深夜2時半であったことに触れ「健気でしょ」とほほえんだ桃井。新型コロナウイルスの影響により家にいることが多いようで、「しそやオクラ、春菊を植えてます。いちいち買いに行くわけにはいかないぜベイビーって感じで、ちょっと切って使えるように……ってこんな話してて大丈夫?」と序盤から会場に笑いを巻き起こす。
清原は桃井の印象を聞かれると「一緒にお芝居をさせていただいているときに、エネルギーの濃さを感じました。前を向かなきゃって奮い立たせられるような。あとを付いて行きたくなります」と回答する。一方、桃井は「(清原は)ものすごく孤独な女優さんだなという印象。真面目で、自分が何をやるかを本気で考えているから、絶対邪魔をしちゃいけない気分に初めてなりました。ストイックに考えていて、私にもそういう時期があったからわかるんですけど、彼女が表現しようとしているものまでは見えなかった。だから、冗談抜きに私が付いて行きました」と共演を振り返った。
清原とは2019年の公開作「デイアンドナイト」でもタッグを組んだ藤井。「『デイアンドナイト』とは作品のトーンが違うから僕も緊張していたんですけど、衣装合わせの段階から提案してもらうこともあって、信頼関係を感じることができました」と力強く話した。また桃井とはSkypeで打ち合わせを重ね、実際に会ったのはクランクイン後だという。最初は緊張で足が震えていたことを明かしつつ、「『ヘイ、エブリバディ!』とみんなを盛り上げてくれました。言葉もたくさん与えてくださって、映画で使っている『つながっている』という言葉は桃井さんが提案してくれたものです」と撮影中のエピソードを語る。
主題歌である「今とあの頃の僕ら」はCoccoが作詞・作曲・プロデュースを担当し、清原が歌唱を担当した。清原は「自分が歌った歌が流れていることを客観視できなくて、観終わったあとは放心状態でした。一緒に観たスタッフの皆さんが『すごくよかった』と言葉をかけてくださったのでうれしかったです」とにっこり。桃井が「監督が、群像劇ではなくて彼女(つばめ)の世界を描いていると言っていたんですが、観てそのことがわかりました。そのあとすぐ監督にメールをして」と述べると、藤井は「急にメールが来たので心臓バクバクでした」とそのときの心情に触れた。
そして清原は、星ばあの言葉の中でもっとも印象に残っているものを明かす。「『しぶとく生きろ』と言われるシーンがあって。つばめとしてその言葉を受け取ったときも感じることはあったんですが、時間が経った今、深く染み込んできています。今やっていることを丁寧に、しぶとくずぶとくやっていきたいなと思っています」と仕事に対する姿勢と絡めて語った。
「宇宙でいちばんあかるい屋根」は、9月4日より全国でロードショー。
キルギシア人 @kirghisia
清原果耶、桃井かおり演じる“星ばあ”の言葉噛み締める「しぶとくやっていきたい」 https://t.co/LoLJielzGV