監督を務めた
中田はえんの幼なじみ・琴子役、片山は母親が家を出て行き父親に鬱屈とした思いを抱える純役、金子は東京からの転校生で純と関係を持つ伊尾役で出演。甲斐は琴子にひそかに思いを寄せる岡田、演技初挑戦の小室は琴子に一目惚れされるナリヒラに扮する。
自身の役を中田は「自分の気持ちに正直で、周りの人から、琴子の生き方が羨ましいと思われるような女の子」と説明し、金子は「簡単に伊尾のことを説明するのは難しいのですが、とにかく僕も葛藤しながら演じました」と振り返る。甲斐は「悩むということがいかに人を育てているか、僕はこの作品で気付きました」と述べた。
※古舘寛治の舘は舎に官が正式表記
中田青渚 コメント
私が演じた琴子は口も態度も悪いですが、自分の気持ちに正直で、周りの人から、琴子の生き方が羨ましいと思われるような女の子です。普段の私は、琴子のように自分の気持ちに正直な人を羨ましく思っているので、琴子を演じることは新鮮であり、挑戦でした。監督や松本さんと撮影前から2人の関係性について何度も話し合い、大切に作りました。一瞬で過ぎ去ってしまう青春時代の儚さや苦しさがぎゅっと詰まっている作品になっていると思います。
片山友希 コメント
5人、3人と奇数で集まることが多かった。心の中で2.2.1や2.1で分かれると、いつも私が余るんやろうなと思っていた。実際そうだった。仲良い子はいたけど、親友や幼馴染みといった特別な子は今もいない。その寂しさを知って、ずっと隠していた感情を声に出そうと思いました。
金子大地 コメント
ブルーハーツはもともと好きでよく聴くんですが、やっぱり最高だなと改めて思いました。台本を読んだ時に面白いと感じたことが映像にもしっかり出ていて、皆さんにも伝わると思います。僕の演じる伊尾はすごく繊細な人物だと思いました。簡単に伊尾のことを説明するのは難しいのですが、とにかく僕も葛藤しながら演じました。みんなでこの作品のために一生懸命作った作品なので是非観ていただきたいです。
甲斐翔真 コメント
あの時みたいに何にも縛られず自由に生きたいなぁなんて青春時代を思い出すこともあると思います。そんな華やかな青春のイメージとはまた違った、思春期の高校生たちのリアルなもがきがこの映画から見えたらいいなと思います。誰にも言えないこと、言葉にできないこと、人それぞれ悩みがあると思います。悩むということがいかに人を育てているか、僕はこの作品で気付きました。たくさん悩んでたくさん想い出を増やしていきたいですね。
小室ぺい コメント
今回この作品を通して、青春時代というものがなんとあまりに痛々しいものであるかを数年ぶりに追体験することになりました。窓の外で止まったままの空、本当にそれがすべてだった日々。でもあの時感じていた、痛みやら焦りやら涙やら全部にまとめて火をつけた時、僕らは残った灰の中からやさしさを拾い集めることができるんじゃないか。そういう希望があるこの映画が好きです! 是非皆さんよろしくお願いします。
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よしぼう @bafkm
監督を務めたふくだももこの小説「えん」と「ブルーハーツを聴いた夜、君とキスしてさようなら」をもとに、向井康介が脚本を執筆した本作。中年男性の殺人事件が発生したとある大阪の町でくすぶる、高校2年生のえんたちの青春が描かれる。
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