「岬の兄妹」で知られる
「パラダイス・ロスト」は、「あるいは佐々木ユキ」「秋の理由」などを手がけてきた
和田は本作について「大切なものを失って立ち止まった場所で、再び人や景色や包み込む世界と出会い、歩きだす物語です」と説明。福間は「ひとりの死者が自分の去った世界を見ている。そのイメージ。映画にも詩にもある客観の視線。だれがそれを見ているのかという昔からの問いがある。そのひとつの答えになるのではないか。そう思ったとき、『パラダイス・ロスト』は動きはじめた」と述べている。
「パラダイス・ロスト」はUPLINK吉祥寺で公開。全国でも順次ロードショーとなる。
和田光沙 コメント
「パラダイス・ロスト」は、大切なものを失って立ち止まった場所で、再び人や景色や包み込む世界と出会い、歩きだす物語です。亜矢子という女性が失った楽園を漂うように、不安なときも手探りで、福間監督の作品に散りばめられた様々な言葉を手がかりに、みんなで作り上げました。すべてのことはメッセージ。ぜひ観てください。
福間健二 コメント
この地上の「いま」を抱きしめたい。
パラダイス・ロスト。ミルトンの大名作「失楽園」の原題が頭に浮かんだ。同時に、木下夕爾の詩「死の歌」と原民喜の遺作短篇「心願の国」をかさねあわせて見出していた、この世の外に追われる死者の、地球への思いも。
ひとりの死者が自分の去った世界を見ている。そのイメージ。映画にも詩にもある客観の視線。だれがそれを見ているのかという昔からの問いがある。そのひとつの答えになるのではないか。そう思ったとき、「パラダイス・ロスト」は動きはじめた。
この地上、この世界。うまく行っているように見えていたことも音たてて崩れている。パラダイスを夢見ることはもうできないのだろうか。ここで私たちはどう生きて、どう夢をとりかえすのか。生と死の境界をこえる視点から、幻想的かつリアルに、「いま」を抱きしめたいと思った。私たちの生きる場所を再発見するために。
和田光沙の映画作品
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tough mama 福間恵子 @toughmama
映画ナタリーで紹介されています!
『岬の兄妹』和田光沙が夫を亡くした女性演じる『パラダイス・ロスト』3月公開(写真10枚 / コメントあり) https://t.co/vY706dXuj6