豊かな自然に囲まれた鹿児島・長島町を舞台に、母親であることを手放した女と、母親になると決心した女の願いが交錯するさまを描いた本作。貫地谷が1年前に島に来て以来、食堂で働きながら地域の子供たちの成長を見守る佐藤茜、
本作の企画書を読んだときの心境を「胸が苦しくなりました」と明かしている貫地谷。そして撮影を振り返り「演じていて毎日心が波立っていました。私だったらという気持ちは捨てて毎日現場に居ました。私ではない誰かはどう思って過ごしていたのか。想像だけでは推し量れない貧困の中に居る人々の生活、選択。もしかしたら隣の誰かかもしれない。自分に起きても不思議ではない。そんな思いで参加した作品です」と語っている。
貫地谷と山田のほか、
貫地谷しほり コメント
様々な状況の中で多様な選択肢があるはずなのに、それにしか手を伸ばせなかった現実。
この企画書を頂いたとき胸が苦しくなりました。
善悪だけでは判断できない、それぞれの葛藤への決断。
演じていて毎日心が波立っていました。
私だったらという気持ちは捨てて毎日現場に居ました。
私ではない誰かはどう思って過ごしていたのか。
想像だけでは推し量れない貧困の中に居る人々の生活、選択。
もしかしたら隣の誰かかもしれない。
自分に起きても不思議ではない。
そんな思いで参加した作品です。
少しでも届いたら幸いです。
山田真歩 コメント
九州の海に浮かぶ長島では、いまも日が暮れるまで遊ぶ子供たちの姿が見られる。どの家も玄関の鍵は開けっぱなしで、夜になれば近所の人たちが釣った魚や夕食のおかずを持ち寄って共に食べたりもする。島全体がまるで一つの家族のよう。
私が道ですれ違うおばあちゃんに会釈すると、ニコニコと両手を大きく広げて抱きしめられた。この島の人たちの心には鍵がかかっていないんだ、と思った。
みんな大らかで元気。自給率120パーセントの豊かな島。そんな土地から生まれた映画「夕陽のあと」が、私だけでなく、少しでも多くの人の“心の鍵”を開くような作品になればいいなと願っている。
越川道夫 コメント
僕は「町」で育ちました。生まれたのは地方の海沿いの地方都市で、実家が駅前の商店街で洋品店を営んでいたのです。店の大人たちは忙しく、だからと言って少しも寂しいと思ったことはありません。
なぜならば、僕はその町の人たちに寄ってたかって育てられたようなものだったからです。
僕は「丸三洋品店の息子」であると同時に、「商店街の子ども」であった、と思っています。
しかし、その町も高度成長とバブル経済の成長と崩壊の過程の中ですっかりその姿を変えてしまいましたが…。
企画を受けて、映画の準備のために訪れた長島に、自分にとっては懐かしい大人と子ども関係が、島の人たちの中に生き続けているのを感じました。
そして、「子どものことは、子ども自身が決めるのです」と言う取材させていただいた児童相談所の職員の方の確信に満ちた言葉が、
この映画の始まりでした。
僕はもう随分長く生きて、大人になりました。子どもではありません。大人が子どもにできることは何なのでしょう? そんな問いを、自分自身に、二人の母を演じる貫地谷しほりさん、山田真歩さんに問いかけるようにして「夕陽のあと」を作りました。
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貫地谷しほりの映画作品
リンク
- 「夕陽のあと」 公式サイト
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江口晋太朗 | SHINTARO Eguchi @eshintaro
舞台は長島町。楽しみです。
貫地谷しほり主演「夕陽のあと」11月に公開決定、監督は越川道夫(コメントあり) - 映画ナタリー https://t.co/EAyGCShWJN