寺田敏雄が脚本、石原興が監督を担当する本作は、「必殺仕事人」シリーズの最新作。悪人の悪巧みによって突然大金持ちに祭り上げられた若者が、善と悪の間で揺れるさまが描かれる。東山のほかには、松岡昌宏(TOKIO)、知念侑李(Hey! Say! JUMP)、和久井映見、遠藤憲一、松尾諭、生瀬勝久、中越典子、キムラ緑子が出演する。
このたび発表されたのは9名。江戸中に人脈を持つ大商人で、血も涙もない大悪党の上総屋清右ヱ門を
東山は西田との共演を「目と目を合わせてお芝居させていただくのがかねてからの望みでもありましたので、本当に嬉しかったです。今回ご一緒させていただいて、また今度ガッツリと組ませていただきたいなという思いがさらに強くなりました」と、西田は東山との共演を「素晴らしいアクターであるとともに、素晴らしいエンターテイナー。まだまだいろいろなことを学びたいと思わせてくれる、数少ない後輩の一人なので、今回ご一緒できて嬉しいです」とそれぞれ喜びを語っている。
「スペシャルドラマ 必殺仕事人2019」はABCテレビ・テレビ朝日系24局で3月10日に放送。なお、2012年から同シリーズのナレーションを担当してきた市原悦子は1月12日に死去したが、今後も彼女の声がオープニングを飾る。
スペシャルドラマ 必殺仕事人2019
ABCテレビ・テレビ朝日系 2019年3月10日(日)21:00~23:05
東山紀之 コメント
西田敏行と初共した印象
お芝居では初めてなんですが、実はハタチか21か……デビューしたばかりの頃、西田さんがパーソナリティーをされていたラジオに、ゲストで出していただいたことがあるんです。その時に、西田さんが「よくいらっしゃいました」と、ものすごく優しくおもてなしをしてくださって、感動したのを覚えています。今回、ドラマで初共演させていただけると聞いた時は「西田さんが出てくださるの? やったー!!」、と思いましたね。すぐ松岡(昌宏)に「西田さんが出てくれるらしいよ」って言いました。そしたら松岡も「マジで!」みたいな……、50を過ぎたおじさんとは思えないようなリアクションをしてしまいました(笑)。目と目を合わせてお芝居させていただくのがかねてからの望みでもありましたので、本当に嬉しかったです。今回ご一緒させていただいて、また今度ガッツリと組ませていただきたいなという思いがさらに強くなりました。
時代劇への思い入れ
京都に通うようになって30年以上になりますが、さまざまな先輩たちと共演させていただきました。特に時代劇は、たくさんの方とご一緒できるんですね。そこで吸収したり経験させてもらったことが、いま活きているなと思います。時代劇という素晴らしい日本文化の一つを絶やしてはいけないし、数は少なくなっていますが、続けていくことに意味があると思います。そして僕は、先輩たちから受け継いだものを後輩たちに渡すという役割も担っていると思いますので、これからも頑張っていきたいですね。
西田敏行を斬った感想
西田さんが「優しく斬ってね」とジョークで言ってくださったし、こういう機会もあまりないので、思い切ってやらせていただこうと臨みました。いつもより剣のスピードが早かったんじゃないかなと思います(笑)。西田さんのアドリブのおかげで、“人を斬る”現場なのにすごく笑いが起きていました。その間も、僕は西田さんのお芝居を楽しませていただきました。スタッフの方からは「よく西田さんのアドリブに耐えられるね」と言われましたけど(笑)。
視聴者へのメッセージ
平成最後の「必殺仕事人」になります。西田さんをはじめ、素晴らしいキャストの皆さま、そしてスタッフみんなの思いがたくさん詰まった作品になっています。新たなキャストの方も加わり、さらにパワーアップした作品をお見せできると思いますので、ぜひお楽しみに!
西田敏行 コメント
東山紀之と初共演した印象
テレビやバラエティーを拝見していても、東山さんのスタイルがきちっと確立されていて、ブレないですよね。そして凛々しい! 素晴らしいアクターであるとともに、素晴らしいエンターテイナー。まだまだいろいろなことを学びたいと思わせてくれる、数少ない後輩の一人なので、今回ご一緒できて嬉しいです。なによりまず、「“必殺”に出られるんだ!」って、女房に自慢しました。
“必殺シリーズ”初出演で悪人を演じた感想
親父が時代劇ファンで、子どもの頃、よく僕を自転車の後ろに乗っけて映画館に連れて行ってくれたんです。6本立てくらいの時代劇を見ていましたね。それで育ったようなものだから、こういう時代劇の現場に来ると、ふるさとに帰ったような、原点回帰したような気がします。それこそ昔、ラジオのパーソナリティーをやっている時に一度ゲストに来ていただいた吉田義夫さんという大悪役の方がいらっしゃるんですが、吉田さんが京都の撮影所から出てくると、子どもたちから「あいつ、悪いんだぜ!」って小石をぶつけられたらしいんですよ。その時に“こんなに俺のことを悪いヤツだって思ってくれてるんだ”って嬉しかったと、おっしゃってたんですね。それを聞いて、悪役をやる人の心根の素晴らしさというのを感じたというか、驚きました。それ以来、時代劇はどちらかというと悪役を中心に見てきましたので、悪役ができるというのは、僕にとって最高に嬉しいことです。今回も思いきりやれたと思います。だいぶいろんな人を泣かせましたよ(笑)。
時代劇への思い入れ
時代劇というのは現代劇と比べるとコストがかかるかもしれません。でも、その分、万人に喜んでいただける作品ができると思います。子どもから大人まで幅広い世代の人に、痛快に感じてもらえるような勧善懲悪の時代劇がもっともっとたくさん増えて、「あいつは悪いヤツだ!」と言える、悪を憎んで正義を愛する子どもたちが増えればいいなと思いますね。
東山紀之に斬られた感想
僕はちょうど平成元年にこの仕事を始めました。そう考えると、昭和の時代に始まり、平成、そして新しい時代へと続いていく「必殺仕事人」はすごいな、と思います。世の中は変わっていくけれど、“必殺”は変わらない──そこに参加出来ていることの喜びを感じます。何年も続いていくものは少ないので、やれる限りはこの作品を続けていきたいです。
視聴者へのメッセージ
ご存じ、「必殺仕事人」ですから、ご覧いただくと、痛快な気分になれますし、“明日からも頑張ろう”って思える作品になっていると確信しています。そして、すっきりと一日を……いや、この一年をお過ごしください。仕事人の東山さん、凛々しいですよ! 美しいですよ!
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東山紀之主演「必殺仕事人」に西田敏行、伊藤健太郎、飯豊まりえ、松井玲奈ら出演(コメントあり) - 映画ナタリー https://t.co/zlxdDuteey