ロシアのアニメーション作家
「話の話」「霧の中のハリネズミ」などを生み出し、手塚治虫、宮崎駿、高畑勲らにも大きな影響を与えたノルシュテイン。彼は30年以上の歳月をかけて、ロシアの作家ニコライ・ゴーゴリの小説「外套」をもとにアニメーション制作を続けている。しかしいまだ完成に至らず、近年は制作が止まっているという。
2016年6月、カメラはモスクワにあるノルシュテインのスタジオ“アルテ”へ。そこにはおびただしい数のスケッチ、キャラクターパーツ、ほこりをかぶった撮影台があった。ドキュメンタリーでは、未完の映像を織り交ぜながらノルシュテインの心の内に迫る。また予告編の終盤では、ノルシュテインが「絶対に新しい『外套』を作ります。心配しないでください、絶対です」と口にする様子が確認できる。ノルシュテインと交流を持つ「セシウムと少女」の
なお本作の公開にあわせて「ユーリー・ノルシュテイン監督特集上映~アニメーションの神様、その美しき世界~」の再上映も決定している。