「
中村のデビュー小説をもとにした本作は、村上演じる大学生の西川トオルが拳銃を拾い、次第にその魅力に取り憑かれていくさまを描いた作品。イベントではまず、姿を見せないリリーに登壇者たちから「あれ? リリーさんは?」という声が上がる。村上が「リリーさんにお会いしたときに『宣伝お願いします!』って頼んだんですけど、まだ1回も来てくれてない(笑)」と暴露すると、広瀬も「私も会ったんですよ! そのときも宣伝のために、お互い胸の部分に穴が空いた服を着ようって話をしてたのに」と続ける。2人が不在のリリーの話で盛り上がっていると、やっと本人が登場。リリーが「いやあ、本当に今日この日を楽しみにしていて……」と白々しく挨拶をすると、会場からは笑いが起こった。
武は「原作を読んだとき、主人公にカメラが寄り添う形になるだろうなと思いました。フィルムノワールへの憧れがあったので、モノクロ映画にすることを決めました」と明かすと、中村は「本当に素晴らしかったです」と感想を伝える。また中村が、トオルの家となる東京・高島平近辺のアパートに住み込んで役作りをした村上を称賛すると、村上は「環境を完璧に整えていただいたので、僕はただまっすぐトオルを演じるだけでした」と述懐。さらに「トオルがどんどん狂気に走っていくので、ニコチンとカフェインの記憶が強いです。中村文則ワールドに蟻地獄のように引き込まれて、いつ抜け出せるんだろうかと思いました」と苦労を語った。
撮影中は村上に話しかけづらかったという広瀬は「狂気じみていたと言いますか。あのときと今では全然表情も違います」と話す。するとリリーは、Yohji Yamamotoの服に身を包み金髪といういでたちの村上に対し「お前この格好で新宿を歩いたら3時間で2回職質されるぞ」と忠告。同じくモードな服をまとった日南に「独特の危ない感じがしますね」と伝える。日南が「村上さんにもさっき『よっイケメン!』と言われた(笑)」と明かすと、村上は「カッコよくて勝てないっすもん」と笑顔を向けた。
トオルの隣の部屋に住む女性を演じた新垣は「叫ぶシーンが多くて。子役の子と『一緒にがんばって叫ぼうね』って言い合っていました」とコメント。村上と広瀬の印象を聞かれた岡山は「村上くんは歳下ですけど緊張しますね。アリスさんは一番緊張しないです(笑)」と回答する。後藤は村上との読み合わせで圧倒されたことを振り返り「虹郎くんが役に入り込んで、ワーッって言ながら机バーンって叩いたんで『ヤバいところに来てもうたかな』って。でも虹郎くんにビビる警官の役だったので、そのままビビりながら演じました」と語った。リリーは「今日も満員のお客さんに来ていただいて。銀座のホステスさんからチケット取れないって連絡があったんです」と笑いを誘いつつ「映画ファンとして、こういう作品が日本で作られてよかった。たくさんの人に観ていただける映画になったと思いますよ」としみじみ。村上は「リリーさんが言うなら、そうです!」と力強くうなずき、イベントの幕を引いた。
※「銃」はR15+指定作品
関連記事
村上虹郎の映画作品
関連商品
リンク
- 「銃」公式サイト
- 「銃」予告編
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
にし☆やすゆき @meli_kets
日南響子さん、随分と風貌が変わったなぁ… 『イケメン』っちゃあ『イケメン』か(苦笑)
→「銃」初日、金髪の村上虹郎にリリー・フランキーが「新宿歩いたら職質されるぞ」(写真20枚) - 映画ナタリー
https://t.co/ykiLSkBEg3