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「バルバラ」J・バリバール、夏木マリの朗読に「日本語ならではのメロディを感じる」

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「バルバラ~セーヌの黒いバラ~」公開記念イベントの様子。左からジャンヌ・バリバール、夏木マリ。

「バルバラ~セーヌの黒いバラ~」公開記念イベントの様子。左からジャンヌ・バリバール、夏木マリ。

バルバラ~セーヌの黒いバラ~」の公開記念イベントが本日10月17日に東京のアンスティチュ・フランセ東京で行われ、主演のジャンヌ・バリバールと、ゲストの夏木マリが登壇した。

実在のシャンソン歌手・バルバラに扮する女優ブリジットが、バルバラと自分自身の区別がつかなくなっていくさまを描く本作。本編には、実際のバルバラのステージ映像も織り交ぜられた。マチュー・アマルリックが監督と脚本を担当し、出演もしている。

イベントでは、バリバールと夏木がバルバラの代表曲「黒いワシ」の歌詞をそれぞれフランス語と日本語で朗読。「歌の詞なので、メロディが聞こえてくるように読まなければならないと思って重圧を感じていました」と語る夏木に、バリバールは「日本語ならではのメロディを感じさせてもらい、とても音楽的だと思いました」とほほえんだ。

「バルバラの大ファン」という夏木は劇中でバリバールが披露する歌について「選曲はご自身でなさったんですか?」と質問。バリバールは「監督にお任せしました。実は練習した曲数は映画で使用したものよりずっと多かったんですが、数ある中から監督が彼女の人生の出来事を彷彿とさせるものを基準に選んでくれたんです」と述べる。続けて「今回私たちがこの作品でやろうと思っていたのは、1人の歌手の人生ではあるけれども、平凡な時間をきちんと提示しようということです。そういう平凡な瞬間の中に真実や深みがあると思ったんです」と語った。

夏木は「バルバラの歌って痛さもあるし強さもあるし、成熟度もある。私自身、パフォーマンスにすごく影響を受けてます」と述懐。バリバールは「フランスでも彼女が持っていた成熟度は飛び抜けていますね」とうなずき、「大人になることの矛盾を学べます。すごくエネルギッシュでパンクっぽいところもありますから」と語る。夏木は「こういう成熟した人って特に日本の男性は引くところがあるでしょ。バルバラをカッコいいね!って思う男性が増えれば日本ももっと希望が持てますね」と苦笑。しかし、バリバールは「フランスの男性も引きますね。でも彼女が生きていた頃は、ゲイの人たちがバルバラやダリダをアイドル視していました」と説明した。

最後に本作の見どころを問われた夏木は「もうジャンヌさんがバルバラにしか見えないです。俳優として実在の人物を演じるとしたら、視覚的に受け付けないとアウトじゃないですか。本当に彼女が生きてると思いました。6週間で撮ったと伺ったんですけど、とてもそうは見えないです」とコメント。バリバールが女優業のほか、歌手、監督としても活動していることから、夏木は「日本人が活躍する映画はありませんか? フランス語は話せないんですが、ぜひとも呼んでいただけたら」とラブコール。バリバールはほほえみながら「考えてみますね!」と答えていた。

「バルバラ~セーヌの黒いバラ~」は11月16日より東京のBunkamuraル・シネマほか全国で順次ロードショー。

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