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同2作品は、熊本県の地域創生を目的とした「くまもと映画プロジェクト」のために同県の出身者である行定がメガホンを取った作品。「うつくしいひと」には高良のほか橋本愛、姜尚中、石田えり、米村亮太朗といった熊本出身者が出演している。さらに2016年4月の熊本地震発生後、復興に向け続編「うつくしいひと サバ?」が制作された。
イベント冒頭、行定は「隣にいる高良くんはすごく熊本愛がある。僕はあまりない人間です(笑)」と告白。対する高良は「『嫌い』って言うけど、一番熊本に対して何かやっているのは行定さん。これだけ行動力があるのは行定さんが熊本を好きだから」と指摘して行定を照れさせる。また行定は「熊本県の人たちがDVD化を望んでくれました。これからも少しでも熊本のことを思えるように、この活動を続けていきたい」と今後についても語った。
2人は作品や撮影の裏話を次々と披露していく。高良の役が探偵になった理由については、行定が「高良くんは中学生時代に観ていた『私立探偵 濱マイク』に憧れて役者になった。だから憧れて探偵になったという設定にしたら面白いなと思った」と明かした。高良は震災当時のことに触れ「『うつくしいひと サバ?』は地震が起きてからクランクインまでのスピード感がすごかった。今も熊本の震災を扱った作品のオファーがよく来ますが、今届いた脚本を見ても『またここに戻るのか』と思ってしまう。僕は『このあとをやりたい』という気持ちでいるんです」と素直な思いを口にする。
終盤には観客からの質問コーナーも。トーク中に何度も「熊本の人は」という言葉が飛び出したことから、「“熊本の人らしさ”とは?」と質問が挙がった。行定が「自己主張がすごい。『これは俺がおらんかったら、うまくいかなかった』と言いたがる。謙虚な人でも絶対言ってます!」と強く述べると、高良も「マウント取ろうとしてくる人が多い。昔はそれでよく喧嘩になった(笑)」と学生時代を述懐。「でも愛嬌ですよねえ」とつぶやく高良に、行定は「客席に熊本の先輩がいたら怒られるかも(笑)」といたずらっぽく笑う。
その流れで、行定の熊本映画3作目として作られた「いっちょんすかん」の話へ。「まったく好きじゃない」の意味を持つ同作について、行定は「以前は『いっちょんすかん!』と言ってたやつが、震災後に再会したら『お前生きててよかったなー!』って言ってくる話です。熊本の人たちが最近また『いっちょんすかん』と言い始めていて、それは震災から2年経って自分のペースを取り戻してきたんだろうなと。だから愛着もあってこのタイトルにしました」と説明した。
「うつくしいひと」「うつくしいひと サバ?」のBlu-ray / DVDは発売中。本商品の売り上げの一部は熊本地震の義援金として寄付される。
行定勲の映画作品
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- 「うつくしいひと」公式サイト
- 「うつくしいひと サバ?」公式サイト
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高良健吾と行定勲が“熊本人らしさ”に言いたい放題「でも愛嬌ですよね」(動画あり) - 映画ナタリー https://t.co/Aik7sEKnWH