吉川晃司と上地雄輔が幕末の武士演じる、浅田次郎の小説をWOWOWでドラマ化

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吉川晃司上地雄輔が共演する「連続ドラマW 黒書院の六兵衛」が、7月よりWOWOWプライムで放送される。あわせて特報がYouTubeにて解禁となった。

「連続ドラマW 黒書院の六兵衛」

「連続ドラマW 黒書院の六兵衛」

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浅田次郎の同名小説をもとにした本作は、江戸城無血開城の史実をベースに、一切口を利かぬまま江戸城内に居座り続ける将軍直属の御書院番士・的矢六兵衛と、彼を排除する任を負った下級藩士・加倉井隼人との交情を描く物語。監督は「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」「デトロイト・メタル・シティ」の李闘士男が務め、脚本はドラマ「新参者」の牧野圭祐が担当した。また、アコーディオニストのcobaが音楽を手がけている。

吉川は六兵衛を演じた感想を「ステージでも演技でも普段は動き回っている自分が、今回はセリフもなく動きも最低限。辛抱と受け身の極みをやる。これは大きな賭けだと思いました」と語る。加倉井に扮した上地は「自分を削ぎ落とす気持ちで毎シーン演じているので、それが出ていれば嬉しいです」とコメントを寄せた。

※動画は現在非公開です。

吉川晃司 コメント

連続ドラマW初出演への意気込み

連続ドラマWは良質なモノづくりをしているイメージで楽しみにしていましたが、実際やってみると結構コキ使われんだな、って思いました(笑)。今回主演を務めますが、普段の音楽活動においてもフロントマンとしてトータルプロデュースをする立場と考えれば、役回りに大きな違いはないし、むしろ余計な力を入れすぎないように心がけています。

原作や脚本を読んだ際の感想

何百年と続いた武士の魂や覚悟というものを、この不動無言の的矢六兵衛という特異なキャラクターに背負わせた。その切り口、発想が非常に面白いと思いました。一方で、この原作の映像化は非常に難しいのではないかとも感じましたが、今回の脚本は本当に面白いものになっていると思います。

実際に現場で演じてみての感想

ステージでも演技でも普段は動き回っている自分が、今回はセリフもなく動きも最低限。辛抱と受け身の極みをやる。これは大きな賭けだと思いました。一方で、的矢六兵衛の所作を身につけるために採り入れ日夜稽古に励んでいる弓馬術礼法小笠原流の極限まで無駄を削ぎ落としたしなやかな動きと求道者のような姿勢、これが役作りにおいても、撮影中の集中力やモチベーションを保つことにおいても、非常に重要な存在となっています。芝居については、相方となる上地くんの苦労も相当なものだと思います。なにせ、喋らない自分の分までセリフを背負わせているので。もはや落語の域ですね。心の中で常に旗を振って感謝応援しています。

視聴者へのメッセージ

「武士道」というものを、動く絵にするとこうなる。それを楽しんで観て頂ければと思います。

上地雄輔 コメント

連続ドラマW初出演への意気込み

少しでもその作品の力になれるように、その役に自分の魂を全て捧ごうと思いました。

脚本を読んだ際の感想

大変なものを引き受けたなと思いました。

実際に現場で演じてみての感想

自分を削ぎ落とす気持ちで毎シーン演じているので、それが出ていれば嬉しいです。

視聴者へのメッセージ

日本っていいなと思ってくれたら嬉しいです。

李闘士男 コメント

連続ドラマでの映像化についての意気込み

この「黒書院の六兵衛」という作品について浅田先生から初めてお聞きした時は、「なんてけったいな本なんだ!」と思ったのが正直なところです。主人公が全く喋らない、一体何をしているのかも分からないということは、映像化にあたっては非常に難しく手強い題材だと感じましたし、撮影中の今でもその思いは変わりません。しかし製作過程において、江戸城という“伏魔殿”にしかけられたミステリーであり、かつ幕末から明治という時代を生きた男が貫き通した「志」の物語でもあり、ここにエンタメ性とテーマ性とが見事に融合されていることに改めて気付かされました。“武士道”や“国を護る”といった堅固なテーマを損なうことなく、これと同時に、全6話を通じて六兵衛の魅力とミステリアスさも引き出して、視聴者のみなさんに楽しんでいただける渾身の幕末エンターテインメントをお届けします。

原作、キャスト、連続ドラマW初監督に対する思い

WOWOWのオリジナルドラマは“大人が観るドラマ”というイメージで、目の肥えた視聴者に向けたエンターテインメントをどう作るか、またそれにトライできるというのは自分にとって大きなチャレンジであり、期するところがあります。浅田次郎先生からこの本を託されてから5年、ようやく形にすることができる日を迎えております。六兵衛には吉川晃司さん、加倉井には上地雄輔さんを迎え、原作読者の方にとっては意外なキャスティングであったかもしれませんが、実際、吉川さん演じる六兵衛は言葉を発さない謎の男ながらその背中や佇まいで多くを語り、上地さん演じる加倉井は六兵衛と関わることで人間として成長してゆく姿を、様々な表情を見せながら演じてくれており、作品をご覧いただきましたらきっと、お楽しみいただけると確信しています。

浅田次郎 コメント

「黒書院の六兵衛」はふしぎな小説です。ある晩、江戸城中にじっと座りこむ侍の夢を見て、そのままを小説にしました。もともとが夢の啓示なので一貫した物語性はないのですが、幸い新聞連載でしたから、じっくりと書きながらだんだん面白い話になっていきました。李闘士男監督とお会いしたのは、その連載がまだ終わらぬころだったでしょうか。ご一緒したロケバスの中で私がストーリーを語り、李監督が興味を示されて、突然映像化の話がまとまりました。これもやはりふしぎなドラマ化の経緯ですね。主役が吉川晃司さんと聞いたときは、なるほどと思いました。所作だけで表現をするというのはとても難しいことで、そうした役者さんはめったにいないでしょう。「黒書院の六兵衛」は、スタッフやキャストや視聴者のみなさんの、人生を変えるふしぎなドラマになるような気がします。

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読者の反応

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テツ @Bkr_Tetsu

日経で連載してた黒書院の六兵衛が映像化されるんだと。 https://t.co/dfAskWpBER

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