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中村文則の小説を映画化した本作は、思いを寄せる女性を救うため実父を殺害後、整形手術を受け別人として生きていく男・久喜文宏を主人公としたサスペンス。
本編上映後にステージへ上がった文宏役の玉木は「ふたを開けてみたらこれはラブストーリーであると伝わる映画だと思う」と観客の反応をうかがう。さらに新木扮する香織と車中で会話するクライマックスシーンに関して「脚本の段階では、空港のロビーでのシーンだったんですが、なんとか原作通り車の中にできないかとお願いしたんです。それくらい思い入れが強かった」とこだわりを明かした。また同シーンの撮影を玉木が「例えば新木さんを撮るときはカメラマンさんが僕の位置に座るので、実際はカメラマンさんとお芝居しているようでしたね」と振り返ると、新木は「そうですね(笑)。でもみんなの気持ちがひとつになっていたからなのか、カメラもあまり気にならないくらい素敵な空間ができていました」と続けた。
テロリスト・伊藤役の吉沢は、撮影現場ではあえて距離を置いていたという玉木について「こういった舞台挨拶などでご一緒させていただくと、常に自然体でフランク。気さくで素敵な方だと思いました」と印象を語る。強烈な悪役である文宏の兄・幹彦役の中村達也は「お前を“邪”にするために用意された女……」と劇中の演技を再現して会場を沸かす。さらに「普段もだいたい悪役を演じるんですが、こんなにセリフをもらったのは初めて。いつもは出て30秒で死にますから。死亡率80%です」「セリフを一生懸命覚えたにもかかわらず、監督に『ここでこう動いてください』と言われて、動いたら全部忘れてしまうやないか!と。それでもがんばって人を殴り、(その人の顔の)皮を剥ぎ……。最後に自分の顔に付けちゃおうかなと思ったら、それはさすがに止められました」と続けて爆笑を起こした。
中村哲平は、本作には寄りのカットが多いことに言及。「“内側”の芝居が大事な作品なので、玉木さんが繊細に演じてくれた。人の視野角は、誰か1人を見ようとして集中すると狭まるものなので、それをスクリーン上でもやろうとしたんです。玉木さんの目や細かい表情に集中できるようにしました」とその狙いを説明した。
ここで、明日1月14日に38歳となる玉木の誕生日を、サプライズで祝うことに。玉木の好物・肉にデコレーションを施した“肉ケーキ”がステージに運び込まれる。アンガス牛のステーキなど合計4.5kgにおよぶ巨大な肉の塊を目にした玉木は「確かにいろいろな現場で祝ってもらっているので、ケーキより肉のほうがありがたいですけど……初めて見ました」と思わず笑みをこぼす。隣の吉沢は、肉ケーキを見た感想を唐突に求められ「僕ですか!?(笑) すごいなあ、ジューシーなお肉が……おいしそうだなあって」とたどたどしく答え、玉木から「駄目な食レポですね!」と笑われていた。そして玉木は、シェフがステージ上で切り分けたステーキを頬張るも、一切れが大きすぎてしばらくしゃべれなくなってしまう。たっぷり時間をかけて味わった玉木は「ものすごく甘いですね。でも、どうやって持って帰れば……(笑)」と戸惑っていた。
最後に玉木が「お客様、マスコミの皆様、そしてシェフの方、今日はありがとうございました」と挨拶。さらに観客へ「少しでもこの映画を広めていけたらと思いますので、どうか皆さん1人ひとりのお力を貸してください」と訴えかけた。
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