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「ビジランテ」は、父の死をきっかけに再会した3兄弟の葛藤と衝突を描いたバイオレンスノワール。30年間行方知れずだった長男・一郎を大森、市議会議員の次男・二郎を鈴木、デリヘルの雇われ店長をしている三男・三郎を桐谷が演じている。
本作の撮影は入江の地元である埼玉・深谷で行われた。入江による脚本を読んだとき、カッコいい作品だと思ったという桐谷は「(三郎を)どう演じたらいいかわからなくて。そのまま撮影を迎えたんですけど、三郎のブーツを履いて、服を着て、深谷の冷たい風を感じたときに(どう演じればいいか)わかったんです」と回想。鈴木が「ノリにノってる男・桐谷健太が深谷に海風を呼ぶんですよ。撮影が終わるとピタッと風がやんで、のどかな深谷に戻る」と楽しそうに振り返ると、桐谷は「風が強いほうがカッコいいよね?」と観客に呼びかける。
緊張した様子の入江は「撮影中は限界に挑戦みたいな日々だったんです。あのときの恨みがあるかと思って、今日お三方に会うのが怖かった」と吐露。劇中の3兄弟について「僕の分身のつもり」と続けると、桐谷は「え、どんな人生!?」と入江にツッコミを入れ、観客の笑いを誘った。また鈴木は3人で川に入ったという過酷な撮影シーンを思い返し、寒くて動けなかったときに大森に助けられたことを明かす。大森が「早く帰りたかったから」と話すと、鈴木は「そこは愛情でいいだろう!」と声を荒げ、会場を沸かせた。
続いてMCから、自分が守りたいものについて問われた登壇者たち。大森が「こういう映画がなくならないようにね。俳優として微力ながら力になれたら」と述べると、観客から大きな拍手が送られる。桐谷は「子供の頃って夕焼け見て『ええな!』と思ったでしょ? 年齢を重ねていくうちにそう思えなくなるのが嫌なんです。もっと全力で生きれば、そういう気持ちは持っていられると思う」と、自分の中のセンチメンタルな感情を守りたいことを明かした。
終盤には入江がキャスト陣に深谷ねぎをプレゼント。場内に笑い声が響く中、桐谷は「ネットニュースでこの場面だけ見たらこういう映画って思われる……ねぎ……ネギランテ!?」と発言し、イベントをさらに盛り上げる。そして桐谷は「ねぎのようなスパイスの効いた映画に……ねぎってスパイスか? 最高の映画になってます!」とアピールし、イベントを締めくくった。
「ビジランテ」は12月9日よりテアトル新宿ほか全国で公開される。
※「ビジランテ」はR15+指定作品
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- 「ビジランテ」公式サイト
- 「ビジランテ」予告編
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