「ミラクルちゅーんず！」アイドル戦士が自分たちの成長を語る、撮影現場レポ

三池崇史が総監督および監督を務めるテレビシリーズ「アイドル×戦士 ミラクルちゅーんず！」の撮影現場に映画ナタリーが密着した。

本作は、アイドルたちが魔王に支配された音楽の国を救おうと奮闘する姿を描く特撮ドラマ。一ノ瀬カノン、神咲マイ、橘フウカ、白鳥アカリ、白鳥ヒカリの5人からなるアイドルユニット・miracle2（ミラクルミラクル）が、音楽の国の妖精リズムズとともにミラクルちゅーんず！に変身し、ダンスや歌の力で悪を倒していく。

7月中旬のこの日に撮影されたのは、ミラクルちゅーんず！の面々とジェームス・ジラユ扮する魔王が対峙するシーン。アイドルとしてステージでパフォーマンスしていた彼女たちは、魔王の稲妻に吹き飛ばされ倒れ込んでしまう。シリーズのクライマックスにあたるエピソードだけに、シリアスなムードが漂う現場。メンバーは肉体的にも精神的にもダメージを受けるため、同エピソードを担当する監督の山口義高から「気持ち作っておいて！」と指示が。またなんとか立ち上がろうとするシーンでは、山口が「君たちに懸かってるんだよ、世界は！ 負けちゃ駄目だ！」と気合いを注入。メンバーの「はい！」というまっすぐな返事がスタジオに響き渡る。

撮影の合間にカノン役の内田亜紗香、マイ役の足立涼夏、フウカ役の小田柚葉、アカリ役の薄倉里奈、ヒカリ役の西山未桜に話を聞いた。4月に放送が始まって以降、それぞれ学校の友人たちから反響があるらしく、足立は「給食の時間に放送で（主題歌の）『Catch Me!』を流して歌ってくれるんです！」とうれしそうに報告する。メンバーの中で唯一ダンス未経験者だった内田は、「ダンスの先生やメンバーが教えてくれたので、最初よりダンスの振り覚えが速くなった気がします。みんな、ありがとう！」と言ってメンバーに感謝の気持ちを伝えた。

小田は、演技面で苦労した様子。「役の気持ちを考えてセリフを言うのが難しかったんですけど、だんだんつかめてきたかなと感じています」と口にする。薄倉と西山は、アメリカから来た双子アイドル・カリカリとしてシリーズに途中参加した。薄倉が「ダンス経験はあったんですけど、ほかのメンバーより全然できなくて。学校の誰もいない更衣室で練習しました」と告白すると、足立が「私も女子トイレの鏡の前でこっそり踊ってる！」、小田も「昇降口に大きい鏡があるから練習してるよ」と加わり、秘密の自主練が明らかに。

また西山は「最初の頃、OKが出るまで10テイクぐらいかかっていたんですけど、最近はたまに一発OKも出るので成長したかなって思います」と笑顔。そして全員、変身時にサウンドジュエルを装填する動作に苦戦するようで、「30回ぐらいやり直したこともあったよね！」と盛り上がった。

オーディションで大勢の中から選ばれた彼女たち。三池は「歌も踊りもお芝居も急速に進化して、今も成長中。もう別人ですよ」と感心し、「いくら進化しても、来年の彼女たちは今の自分たちを演じることはできない。今この役を演じるから最高に輝く。その瞬間を切り取るのが子供を演出する面白さ」と語る。そして「番組が終わったあとは、『学業に専念します』『いい思い出でした』でもいいと思う。ご両親の方針もありますし。できれば将来、自分の孫に観せてもらいたいですよね（笑）。夢見る女の子たちが、大切な時間を過ごせる場所を作る。演出家の仕事って、本当はそういうことなんじゃないかな」と続け、楽しそうにはしゃぐミラクルちゅーんず！の面々を眺めて「タフな子たちだから逆に勇気付けられていますけどね」と笑った。

なおミラクルちゅーんず！によるパフォーマンスショーと特典ポスターのお渡し会が、11月12日に東京・池袋サンシャインシティ噴水広場で開催される。12月27日には東京・サンリオピューロランドにて「アイドル×戦士ミラクルちゅーんず！スペシャルステージ」を実施。こちらはミラクルちゅーんず！とmiracle2の2ステージ制となる。各イベントの詳細は「アイドル×戦士 ミラクルちゅーんず！」公式サイト、タカラトミー公式サイト、miracle2公式サイトで確認を。

※「miracle2」の「2」は2乗が正式表記。