「
島本理生の同名小説を行定が映画化した本作は、教師と生徒という立場で出会った男女が時を経て再会し、禁断の恋に落ちていくさまを描いたラブストーリー。松本潤が妻帯者の教師・葉山、有村架純が葉山を一途に愛する泉、坂口健太郎が泉を思う気持ちから嫉妬に狂っていく小野を演じた。
葉山、泉、小野と三者三様の愛が表現される本作。もっとも感情移入できるキャラクターを問われた来場者のほとんどが泉に挙手する中、行定と辛酸は葉山と答える。辛酸が葉山について「感情を見せずに相手が罠にかかるのを待ってるような、自分から行かないずるさを持っていますよね」と分析すると、行定は「葉山は何度も謝るじゃないですか。『ごめん』って、憂いのある顔で。でも謝っても自分自身を変えようとはしない」とその人物像を語る。さらに葉山から「嵐の松本潤をまったくなくすこと」を狙っていたと続け、松本から「その役、俺じゃなくてもいいってことですよね? それ、面白いですね」と出演を快諾されたというエピソードを披露した。
イベントでは、来場者からの恋愛相談に登壇者が答えるコーナーも。「結婚と恋愛は違うんですか?」という質問に対し、行定は「違う!」と断言。小野の夢が“靴職人”であるという映画オリジナルの設定を引き合いに出し、脚本を手がけた堀泉杏から「靴と恋愛は似ている。小野くんは靴を作るけど、与えて強いている役割。泉には裸足になる権利もある」と提案されたことを明かす。そして「靴はサイズがピッタリ合ったと思っていても、必ず靴擦れをします。靴擦れをしても気に入った靴は履き続けるけど、気に入らなかったら捨ててしまう。気に入ったものを履き続けるっていうことが『結婚』にあたるんです」と行定が解説すると、会場からは感嘆の声が上がった。
最後に、辛酸は映画について「湿度が高い作品。観ていると女性ホルモンが高まってくる。枯れていたのがよみがえりました」とコメント。行定は「今観て理解できなかったとしても、時間をおいて観ると鑑賞するたびにわかってくる。それは成長したということ。映画を観たあと似たような感情に触れたとき、きっと大人になったってわかるんじゃないかと思います」と語り、イベントは幕を閉じた。
「ナラタージュ」は10月7日より全国でロードショー。
関連記事
行定勲の映画作品
関連商品
リンク
- 「ナラタージュ」公式サイト
- 「ナラタージュ」主題歌入り予告編
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
カズワクワク(*^^)v楽しく明るく @kazumie11
「ナラタージュ」試写会で行定勲が松本潤キャスティング秘話を回想 - 映画ナタリー https://t.co/yMeWnxWcCs #松本潤 #ナラタージュ #もういくつ寝るとナラタージュ