本日8月23日、「
実話をもとにした「ダンケルク」は、第2次世界大戦時、フランス・ダンケルクでドイツ軍に包囲された連合軍の兵士40万人以上を救出する撤退作戦を描いた作品。この史実を子供の頃から聞かされていたというノーランは「英国だけでなく、世界中の観客に見せたいという思いで作りました。根源的でシンプルなストーリーなので普遍性がある。世界中の皆さんに訴えかけられる作品だと思います」と本作をアピールする。
ゲストとして登壇した映画監督・
イベント中盤には、山崎からノーランへ「CGのほうが楽じゃないかと感じるときもあるのでは。どんな思いで実写にこだわっているんでしょうか?」と質問が。ノーランは「できるだけカメラに収めるというのが肝心なんです。立派なセットを作ってもカメラに収まらないからあとでCG処理するという状況は避けたい」と前置きして「経験豊かなスタッフに声をかけ、古いテクニックを使うんです。ペインティング(描き割り)をして現場の背景に置き、大勢の人がいるように見せたり。こういうのは意外と安いんです(笑)」と茶目っ気たっぷりに答え、山崎と観客を驚かせる。
また、山崎が「『ダンケルク』のあの緊張感はどこから来るんですか?」と尋ねると、「緊張感を維持するのに長けている、アルフレッド・ヒッチコックやアンリ・ジョルジュ・クルーゾーのアプローチを参考にしました」と明かすノーラン。そして「陸海空3つのストーリーラインが交錯していきますが、常にテンションが上がり続けている状態にできるよう、映画の骨組みを作りました。お客さんをなかなか休ませない映画ですので、僕の映画にしては尺が短めなんです」と真摯にコメントすると、山崎は「勉強になります!」と目を輝かせた。
「ダンケルク」は、9月9日より全国でロードショー。
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